本研究では,太陽光エネルギーの高度利用を念頭においたクリーンMHD発電の実現に向けての基盤形成を目的とした。衝撃波管駆動MHD発電装置を用いて,シードを用いず純希ガスを作動気体とする高温希ガスプラズマMHD発電実証試験を行い,従前のシードプラズマ発電機と同等以上の発電性能を有することを定量的に実証するとともに,太陽光励起レーザーを模擬したCO2レーザー駆動MHD発電の原理実証試験を行い,同方式としては世界で初めて発電出力を得ることに成功した。このように,全世界で長い研究経緯をもつMHD発電研究の中で,全く類を見ない革新的・独創的成果とともに,所期の目的を達成した。
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