研究課題
基盤研究(A)
ウイルスRNA複製複合体に含まれる候補宿主タンパク質の分離・同定エピトープタグ付加p27を用い、RCNMV感染葉の膜画分に含まれるRCNMV RNA複製複合体を精製し、質量分析を行った。その結果、Hsp70とHsp90などのシャペロンをはじめsmall GTPaseであるArf1など多くの宿主タンパク質を同定した。興味深いことに,本画分をBlue Native PAGEで分画した後に得られたRNA複製複合体(480kDa)にはこれらのシャペロンタンパク質やArf1は検出されなかった。これらのことからHsp70、Hsp90、Arf1は、RNA複製複合体形成過程で重要な働きをするタンパク質であることが示唆された。ウイルスゲノムRNAに結合する宿主タンパク質の分離・同定RNA1の3'非翻訳領域(UTR)のadenine-rich領域にpoly(A)結合タンパク質(PABP)が結合することを明らかにした。PABPの結合を阻害するRNA変異は、キャップ非依存的翻訳活性を阻害した。また,ファージMS2の外被タンパク質(MS2CP)結合配列とMS2CP融合PABPを用いたテザードアッセイから,RNA13'-UTRのadenine-rich領域へのPABPの結合がキャップ非依存的翻訳活性で重要であることが明らかとなった。ウイルスタンパク質の機能ドメインの同定タンパク質問相互作用とRNA複製複合体(480kDa)形成、及びRNA結合に必要なp27のドメインとアミノ酸を同定した。
すべて 2011 2010 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (8件) 備考 (1件)
Virology
巻: 413 ページ: 300-309
巻: 405 ページ: 100-109
J.Virol.
巻: 84 ページ: 6070-6081
巻: 407 ページ: 213-224
巻: 85 ページ: 497-509
http://www.plant-pathology.kais.kyoto-u.ac.jp/gyouseki.html