研究課題
平成22岩木健康増進プロジェクト参加者解析対象者200名(男性90名、女性110名)を対象に腸内菌叢の把握を試み、ライフスタイル・健康指標との関係を検討した。腸内細菌叢の測定にはターミナルRFLP解析を応用したNagashima法を用いた。本法ではほぼ同じサイズのフラグメント長のものを"OTU"化し、各系統分類群に大まかな相対比として把握できる。その結果、加齢や生活習慣・健康指標と各OTUとの間に以下のような一定の関連が示唆された。(1)加齢とともに増加:OTU657,990、OTU940→腸年齢の推定に役立つ可能性あり。(2)血清アルブミン高値の群で減少:OUT338(3)呼気水素高値の群で増加し、呼気メタン高値の群で減少:OTU940→大腸における炭水化物の分解に関与し、かつ古細菌と拮抗する立場の菌か。(4)呼気アセトン高値の群で増加:OTU338(5)呼気イソプレン高値の群で増加:OTU955(6)一秒率高値の群で増加:OTU110(7)米類摂取が多い群で増加:OTU124→米類分解に関与する菌か。(8)ミルク摂取が多い群で増加:OTU919、124→乳糖分解に関与する菌か。(9)生野菜摂取が多い群で減少:OTU124(10)睡眠障害がある群で増加:OTU124→睡眠障害に何らかの関連ありか。(11)肥満、糖尿病、喫煙、飲酒、運動、MANO指数(全体的健康度)とは強い関連は見られなかった。本データが今後の当該研究の貴重なデータベースになることが期待される。
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