研究課題/領域番号 |
22249019
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
中路 重之 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10192220)
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研究分担者 |
高橋 一平 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70400132)
松坂 方士 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70431434)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 腸内細菌 / 全体的健康度 / T-RELP法 / OUT / 肥満 / 加齢 / 食事 / 一般住民 |
研究概要 |
青森県弘前市岩木地区(農村地帯)の一般成人住民男女約1,000名を対象に、腸内細菌叢と健康度(とくに肥満度)の関連を疫学的に検討した。腸内細菌叢はT-RFLP法(長島法)で測定した。検定には共分散分析(喫煙習慣、飲酒習慣で調整し)を用い、以下の結果が得られた。1. 加齢で増加:OTU657・990。2. 加齢で減少:OTU940。3. 血清アルブミン高値で減少:OUT338。4. 米類摂取が多い群で増加:OTU124(米類の分解に関与する可能性あり)。5. ミルク摂取が多い群で増加:OTU919・124(糖分解に関与する可能性あり)。6. 生野菜摂取が多い群で減少:OTU124(野菜摂取と関連する可能性あり)。7. 睡眠障害がある群で増加:OTU124(睡眠障害に関与する可能性あり)。8. 65歳以上の女性の体脂肪率25%未満群でOTU332(乳酸菌が優位)割合が有意に高かった。9. 65歳以上の女性においては、総コレステロールでは、180mg/dL未満の群はそれ以上の群に比べてOTU332の割合が高かった。LDLコレステロールでも100mg/dL未満の群はそれ以上の群に比べてOTU332の割合が高かった。しかし、HDLコレステロールでは有意な関係はみられなかった。女性は、高齢化(65歳以上も含む)により脂質代謝や糖質代謝の悪化が引き起こされ、肥満しやすいことが知られている。以上より、65歳以上の女性で、腸内細菌叢の乳酸菌バランスと脂質代謝および肥満が関連する可能性が示唆された。高齢(とくに65歳以上)女性の肥満および肥満関連疾患の予防のために腸内の乳酸菌バランスを高めるような生活習慣が重要性であることも示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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