研究課題
A.細胞生物学的機能の解明: 遺伝子RNF213(mysterin)について主として分子レベルでの機能の解析を行った。 1)分子生物学的特徴付け:作成した産物を用い、①高解像度の蛍光顕微鏡を用いて、細胞内局在についての免疫染色を行い、細胞内輸送系にかかわる蛋白群との関係を明確にした。2)iPS細胞の樹立:昨年度すでに、患者3名の皮膚生検組織の提供を受けた。この組織を用いてiPS細胞の樹立を行った。その後、血管内皮細胞および血管平滑筋細胞分化させ、In vitroで影響について増殖速度を中心に検討した。また、接着因子の発現についても検討した。RNAiによる遺伝子サイレンシングを用いて検討を行った。B. 閉塞病変の病理プロセスの解明: 過去に得られた病理標本を用い、種々のマーカーと上記で得た遺伝子RBNF213(mystery)の特異抗体で染色を行い、観察した。具体的には、mysterinの発現が病変部位に認められるかどうか免疫染色で検討した。その結果、細胞内および核内に存在することが明らかになった。C.遺伝子改変マウスを用いた検討: 1)改変動物の繁殖:ホモ個体を既に得ているので、交配により増殖させた。 2)機能の検索:本KOマウス個体における血管病変部位の検索を系統的に行ったが、有意な所見は得られず、糖尿病マウスであるAkita mouseと交配し、糖尿病の改善を見た。その結果、分解系に関わる遺伝子である可能性が示唆された。D.遺伝疫学的検討: 1)日中韓の遺伝疫学:もやもや病の頻度は、従来 日>韓>中と考えられてきたが、現在の遺伝疫学的知見では、日=韓>中と考えられた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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