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2010 年度 実績報告書

プリオン蛋白異常化分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22249034
研究機関東北大学

研究代表者

北本 哲之  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20192560)

キーワードプリオン / 蛋白 / 異常化 / 分子機構 / CJD
研究概要

この研究は、プリオン病感受性動物であるBank voleのPrP遺伝子を導入したトランスジェニックマウスモデルを作成中に、過剰発現のモデルにおいて10倍発現量では250日前後で、4倍発現量では500日前後で自然に神経症状を示し、組織学的に典型的なspongiform changes,gliosis,abnormal PrP沈着を呈するマウスを見出したことに端を発する。
今年度は、まず250日前後で発病するTg-Bv#495を用いて、どの時期から病理所見が認められるのかを、生後から30日、60日、90日、120日、150日、180日、210日、240日と経過を追って観察した。この観察によって、120日ころから最初に異常プリオン蛋白の沈着が出始め、徐々にその沈着量が増えるにつれて、spongiform changesやgliosisが認められることを明らかとした。神経症状がでて死亡する期間の約半分で異常化を検出できることが明らかとなった。さらに、Tg-Bv#495を用いて、各種のプリオンで感染実験を始めた。もちいたプリオンは、マウスに純化したF1株、ヒトMM1プリオン、BSEプリオン、vCJDプリオンなどである。これらの感染実験では、予想通り、Tg-Bv#495は高い感受性を示し、100日前後の潜伏期間で発病することが明らかなった。しかしながら、Tg-Bv#495では250日後に自然に発病する系であるので、正常の発現量モデルであるノックインマウスを作製することにした。平成22年度中には、Ki-Bank voleの作製に関しては、ES細胞を用いたhomologous recombination、germ-line化に成功している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Experimental verification of a traceback phenomenon in prion infection2010

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi A, Sakuma N, Matsuura Y, Mohri S, Aguzzi A, Kitamoto T
    • 雑誌名

      J.Virol

      巻: 84(7) ページ: 3230-3238

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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