研究課題/領域番号 |
22249056
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川口 浩 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40282660)
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研究分担者 |
徳永 勝士 東京大学, 医学系研究科, 教授 (40163977)
阿久根 徹 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60282662)
竹下 克志 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30262009)
齋藤 琢 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30456107)
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キーワード | 脊椎脊髄病学 / 変形性腰椎症 / ゲノムワイド関連解析 |
研究概要 |
変形性腰椎症統合データベースを基にしたゲノムワイド関連解析(GWAS)について、我々が保有する大規模データベースについて、X線写真を用いてKellgren/Lawrence(KL)分類(0-4)を行い、独自に開発した腰椎単純X線自動定量評価システムを用いて多面的な重症度定量評価を行った。また400項目におよぶ臨床情報を解析して、因子分析による潜在的要因・背景に存在する要素の分析を行い、さらに多変量解析によって部位別・重症度別の環境要因に関わる危険因子を抽出し、データベースを階層化・層別化して危険因子の重みづけで平均化し、さらにその上でデータベースからcontrol(全椎間KL1以下)200例、case(全椎間KL3以上)200例を無作為抽出して、Affymetrix Genome-Wide Human SNP Array 6.0を用いてゲノム上のマーカーSNPのジェノタイピングを行った。各々の多型に関してHardy-Weinberg平衡にあるか否かを検討し、通過した多型に対し、アレル頻度に応じx^2検定もしくはFisherの正確検定を行った。一連の作業において、変形性腰椎症に非常に強い相関(P<10^<-6>)を示すSNPを8つ絞りこむことに成功した。最も強い相関を示すSNPについては、局在する部位の遺伝子について機能解析を始めている。 メカニカルストレスによる軟骨変性・骨化in vitroモデルについては、軟骨系細胞株に20MPaの水圧を負荷し、X型コラーゲン、MMP13、Runx2などの変性・骨化マーカーの発現を誘導する系の確立に成功した。
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