研究課題
本研究は、translational research(人々の健康状態を促進するために、基礎的、臨床的、あるいは疫学的研究成果を、ヘルスケア提供者や地域の住民に提供できるような情報、資源、あるいはツールへ転換する研究)であり、研究代表者らが開発した『家族看護エンパワーメントガイドライン』の有効性を評価する研究である。平成22年度は、高知女子大学・愛知県立大学・福島県立医科大学が合同して実施体制を組織し、webによる遠隔通信会議設備を整えた。また、研究代表者らが開発した『家族看護エンパワーメントガイドライン』の有効性について、専門看護師らの協力を得て、『家族看護エンパワーメントガイドライン』に基づき実施した介入、家族の反応について、「家族看護記録用紙」への記録の蓄積を試みている。さらに、記録用紙への記載と、研究者と専門看護師とのITシステム利用によるコンサルテーション、研究者と専門看護師による事例検討会を重ね、今後の分析調査のためのツールおよび方法の洗練化を行っているところである。今後、臨床の看護師へのガイドライン導入に向けて、ガイドラインについて専門看護師、研究者でFocus Group法を用いて、評価、修正・洗練化を行い、ガイドラインおよび介入のアウトカム指標の測定道具を検討することとなっている。