東アジアのホームレス支援が創り出すもうひとつのインナーシティ再生の試み

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22251011
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 海外学術
• 研究分野: 人文地理学
• 研究機関: 大阪市立大学
• 研究代表者: 水内 俊雄 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 教授 (60181880)
• 研究分担者: 全 泓奎 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 准教授 (00434613)
• 連携研究者: 福原 宏幸 大阪市立大学, 経済学研究科, 教授 (20202286) ; 米野 史健 建築研究所, 研究員 (60302965) ; 木村 義成 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (20570641) ; 稲田 七海 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特別研究員 (70514834) ; 中山 徹 大阪府立大学, 地域福祉センター, 教授 (40237467) ; 阪東 美智子 国立保健医療科学院, 主任研究官 (40344064) ; 松村 嘉久 阪南大学, 国際コミュこクーション学部, 教授 (80351675) ; 鈴木 亘 学習院大学, 経済学部, 教授 (80324854) ; 垣田 裕介 大分大学, 福祉社会科学研究科, 准教授 (20381030)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: ホームレス / 社会的排除 / 野宿 / 中間施設 / 社会的包摂 / 社会保障 / NPO / 居住支援

研究概要

東アジアの日本、韓国、台湾、香港を対象として、この 10 数年にわたって深化したホームレス支援の到達点を明らかにした。脱ホームレス支援がインナーシティの持続的な修復型再生を生み出し、残余の福祉・ハウジングと称される政策の隙間を、活動的な NPO が補完した。福祉が取り組んでこなかった居住支援や就労支援を組み込んだ、中間施設の運営や地域のセーフティネット再編に関連する事業の分析を行った。国際ワークショップを毎年開催し、政策提言もあわせて行った。

研究成果

• [雑誌論文] 台北における遊民支援の制度的枠組みと補完的生活支援 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中山徹、山田理絵子
  • 雑誌名: 社会問題研究 巻: 第62巻 ページ: 43-52
• [雑誌論文] Housing Aid for the Homeless in South Korea (2012)
  • 著者名/発表者名: Hong-Gyu JEON
  • 巻: 4
  • ページ: 26-27
• [雑誌論文] 台北における狭小廉価住宅居住者の生活支援の系譜と現状 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中山徹、全泓奎、山田理絵子、水内俊雄、黒木宏一
  • 雑誌名: ホームレスと社会 巻: 7号 ページ: 101-106
• [雑誌論文] 生活保護下の住宅市場の実態と住宅供給の社会化へ可能性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 雑誌名: ホームレスと社会 巻: 7号 ページ: 54-59
• [雑誌論文] 大阪の困窮化の歴史的背景と西成区への貧困集中の実態 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 雑誌名: 貧困研究 巻: 9 ページ: 5-14
• [雑誌論文] 脱ホームレス支援から学ぶ日本型「社会住宅」の現状とその可能性-ポストホームレス自立支援法と住宅のナショナルミこマム- (2012)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 雑誌名: ホームレスと社会 巻: 5号 ページ: 63-72
• [雑誌論文] 「広義のホームレスの可視化と支援策に関する調査」の概要 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄、垣田裕介
  • 雑誌名: ホームレスと社会 巻: 5号 ページ: 73-81
• [雑誌論文] 社会的排除に抗しうる「自立型の福祉社会システム」の可能性-ビッグイシュー名古屋ネットを中心として- (2010)
  • 著者名/発表者名: 全泓奎
  • 雑誌名: ホームレスと社会 巻: 2号 ページ: 64-71
• [雑誌論文] 日本の低所得層に対する住宅政策の貧困 (2010)
  • 著者名/発表者名: 全泓奎
  • 雑誌名: 第9回日中間居住問題国際会議論文集 巻: 第6巻 ページ: 187-192
• [雑誌論文] ホームレス支援による居住福祉の試みとインナーシティ再生 (2010)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 雑誌名: 貧困研究 巻: 4号 ページ: 9-13
• [雑誌論文] Homelessness, housing insecurity and social exclusion in China, Hong Kong, an d Japan (2010)
  • 著者名/発表者名: Patricia Kennett, Toshio Mizuuchi
  • 雑誌名: City, Culture and Society 巻: 111-118 ページ: 1-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] The new mode of urban renewal for the former outcaste minority people and areas in Japan (2010)
  • 著者名/発表者名: Toshio Mizuuchi, Jeon Hong-Gyu
  • 雑誌名: Cities 巻: 27 ページ: 525-534
  • 査読あり
• [学会発表] The new housing provision for low-income earner as Japanese style of "social housing" (2012)
  • 著者名/発表者名: Toshio Mizuuchi
  • 学会等名: The 6th East Asia Regional Conference on Alternative Geographie
  • 発表場所: 国立マレーシア大学、マレーシア
  • 年月日: 20120313-15
• [学会発表] ホームレスの広範化と脱ホームレス支援の実績とその評価 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 学会等名: 2012 National Homeless Practice Seminar
  • 発表場所: 台湾・桃園市
  • 年月日: 2012-11-14
• [学会発表] An Alternative Approach toward Inner City Regeneration and its Possibilities for a Practical Urban Utopianism (2012)
  • 著者名/発表者名: Geerhardt Kornatowski & Toshio Mizuuchi
  • 学会等名: The International Workshop on Urban Utopianism
  • 発表場所: 香港浸会大学、中国
  • 年月日: 2012-05-14
• [学会発表] An Alternative Approach toward Inner City Regeneration through Homeless Self-dependency Support (2011)
  • 著者名/発表者名: Toshio Mizuuchi
  • 学会等名: Workshop on Urban Utopianism
  • 発表場所: 香港浸会大学, 中国
  • 年月日: 2011-05-14
• [学会発表] Urgent Needs for Constructing Inclusive Society (2011)
  • 著者名/発表者名: Toshio Mizuuchi
  • 学会等名: The 9th Academic Forum, The Arts and Cultural Management
  • 発表場所: Gajamada University, インドネシア
  • 年月日: 2011-03-23
• [学会発表] ホームレス自立支援を利用した脱ホームレスの実践とユこークなインナーシティ再生の試み (2011)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 学会等名: A Workshop for Building and East Asian Inclusive City Network
  • 発表場所: 国立台湾大学、台湾
  • 年月日: 2011-03-10
• [学会発表] 複合的居住支援によるホームレス支援の新たな方向の模索:ホームレス地域活動移行支援事業を中心に (2010)
  • 著者名/発表者名: 全泓奎、稲田七海、全昌美、南垣碩
  • 学会等名: 第1回日韓ホームレス研究交流シンポジウム
  • 発表場所: 韓国保険社会研究院、韓国
  • 年月日: 2010-07-10
• [図書] 生活困窮者・孤立者の就労による生活再建の先進事例とあるべき仕組みに関する調査研究事業報告書 (2013)
  • 著者名/発表者名: 福原宏幸、全泓奎、垣田裕介
  • 総ページ数: 316
  • 出版者: ホームレス資料センター
• [図書] 孤立状態にある若年困窮者に対して社会参加および生活自立・社会的自立・就労自立を促す総合的伴走型支援に関する研究事業報告書 (2013)
  • 著者名/発表者名: 垣田裕介
  • 総ページ数: 180
• [図書] 生活困窮者支援の持続可能性とその効果を測定するパネル調査報告書 (2013)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄 ・ 中山徹・垣田裕介
  • 総ページ数: 160
  • 出版者: インクルーシブ・シティネット
• [図書] 第3回東アジア包摂型都市ネットワークの構築に向けたワークショップ脆弱都市から包摂都市へ (2013)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 総ページ数: 169
  • 出版者: 大阪市立大学都市研究プラザ
• [図書] 韓国・居住貧困とのたたかい:居住福祉の実践を歩く (2012)
  • 著者名/発表者名: 全泓奎
  • 総ページ数: 79
• [図書] 4 地区共同まちづくり研究会・4 地区実態調査報告書 (2012)
  • 著者名/発表者名: 全泓奎
  • 総ページ数: 156
  • 出版者: 大阪市立大学都市研究プラザ
• [図書] Transforming Asian Cities (2012)
  • 著者名/発表者名: Takuya Motooka 、Toshio Mizuuchi
  • 総ページ数: 148-163
  • 出版者: Routledge
• [図書] 広義のホームレス支援の先進事例とあるべき仕組みに関する調査報告書 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 総ページ数: 107
  • 出版者: 特定非営利活動法人ホームレス支援全国ネットワーク
• [図書] 第1回東アジア包摂的都市ネットワークの構築に向けたワークショップ (2011)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄・全泓奎
  • 総ページ数: 134
  • 出版者: 大阪市立大学都市研究プラザ
• [図書] 広義ホームレスの可視化と支援策に関する調査 (2011)
  • 著者名/発表者名: 水内俊雄
  • 総ページ数: 136
  • 出版者: 特定非営利活動法人ホームレス支援全国ネットワーク
• [備考]
  • URL: http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/geo/mizuuchi/japanese/acomplish.pdf