研究課題
本年度は、土地利用の空間配置パターンの最適化において、連続性などより複雑な空間構造を考慮できる新たなモデル構築を行った。今回構築したモデルでは、これまで申請者らが取り組んできた、最適解の探索に2段階の作業を要するシステム(すなわち、第一段階において、ルールベースに基づき、候補となる連続的な土地管理ユニットの集合を生成し、第2段階で、最適化のフレームワークにおいて従来の隣接制約の拡張により、最適なパターンを選択する)を改良し、ルールベースによる連続土地利用パターンの集合を事前に生成することなく、最適化のフレームワークにおいて、連続的な土地利用パターンを探索することが可能となる。また、侵略的外来種拡散モデルと管理最適化モデルを結合したモデルを用いて、様々なシナリオ下における効率的な時空間的被害防除策の分析を行い、その結果をまとめた。森林景観評価を基にした森林レクリエーション管理に関しては、近年、森林レクリエーション活動のアクセス道路としても注目を浴びている林道景観に対する人々の選好についてアンケート調査を行った。森林の3次元可視化モデルについては、3次元フォトグラメトリにより得たデータと3次元位置測定装置による運動解析システムを用いて得た3次元データを比較し、3次元フォトグラメトリによる測量データの精度評価を試みた。さらに、3次元位置測定装置により収集した点データの集合から樹木の表面を再現する最適化モデルを開発し、論文に発表した。樹木の成長モデルに関しては、成長過程を記述する成長関数について、最適な関数を選択するための統計的手法として、変数選択で用いられる情報量規準を関数選択にも適用できるように改良した。MallowsのCp規準およびCV規準の改良版を導き、スギのデータを用いた解析を行ったところ、同様なコンディション下においては同様の成長関数が選択され、手法の妥当性が検証された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Memorandum of ISM
巻: No.1192 ページ: 1-25
Trees
巻: 28 ページ: 1577-1588
10.1007/s00468-014-1065-3