研究課題
本年は各自それぞれの調査先に出かけた。坂井はフランス・ベルギー、羽場はアメリカ、森井はドイツとベルギー、五月女はスウェーデン、齋藤はイギリス、渡邊はフランスとアメリカで調査活動を行った。また各自は本研究プロジェクトに関する業績を発表した(研究発表欄参照)。六月、十月、二月に研究会及び情報交換会合を開催した。安全保障・戦略文化に関する概念と対象についての詰めの作業が進めたが、新しい分野であり、なかなか全体としての一致点を見るには至らなかった。今後は研究対象分野などを限定していく中で、比較の共通基盤をもっと精度化していく必要があるという点で研究分担者は合意した。基本的な報告書は中間報告の形で、2012年1月に発行された『国際政治167「安全保障・戦略文化の比較研究」』において発表されているが、これを最終論文にまとめ、単行本とする予定である。これは芦書房から本年夏に出版される予定である。また海外からの研究者や他の学術団体との研究協力活動も実施した。2012年12月にはフランスから著名な政治学・戦略研究・EU・現代フランス政治・アジア研究の専門家を招き、日仏会館や国際問題研究所などで四日間にわたり、外務省・国際交流基金などと協賛した研究会やシンポジウムを開催した。グローバル・プレイヤーとしての日仏・日欧の国際社会での活動を活発化させていくために、日欧の戦略・安全保障文化の比較による違いを確認しつつ、一層の協力の可能性を導き出すことに貢献したと評価している。2013年1月には政治社会学会やアジア共同体学会などとシンポジウムを開催して、アジアにおける共同体設立とEUとの比較を通してその基層にある文化について議論を深める事ができた。この一年間は本研究計画の最終年に当たり、まとめの意味での会合やシンポジウム・合同研究会合を開催し、大きな成果を見たと考えている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (7件)
国際関係論叢
巻: 第2巻 2号 ページ: 71-91
海外事情
巻: 5月号 ページ: 18-33
国際政治(日本国際政治学会編)
巻: 167号 ページ: 88-101
DIPLOMACY Australia Webサイトマガジン
巻: 4月号 ページ: 1-3