研究課題/領域番号 |
22252006
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
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研究分担者 |
内海 成治 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 教授 (80283711)
吉田 和浩 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (70432672)
馬場 卓也 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (00335720)
小野 由美子 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 教授 (20177273)
小澤 大成 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (60253241)
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キーワード | 教育学 / 社会学 / アフリカ / フィールドワーク / 国際開発 / 学校教育 |
研究概要 |
アフリカ諸国においても、近年、国家レベルの教育機会の拡充は急速に図られつつあるが、その教育の質的側面(特に個人にとっての教育の意味や役割)については、いまだ課題が多い。本研究の目的は、東・南部アフリカ諸国において、変容するコミュニティのなかの学校をめぐり、ミクロな質的な分析を行い、学校教育の役割、あり方を多面的に考察し、直面する課題の解決策、コミュニティ支援モデルを探索しようとするものである。学校教育を現実社会から切り離さず、それぞれの社会の文脈性のなかで観察し、その現実に寄り添い、生活感をもって描き出そうとする「国際比較フィールドワーク」を企図している。 今年度は準備段階として、関連の文献レビューを行うと共に、ケニアを中心として複数の研究者がチームとなりフィールドワークを行い、その過程で基礎となる情報を共有し、将来的に共通する研究の枠組みを構築する計画であった。そのため、まず連携研究者、研究協力者、海外共同研究者の参加を得て、研究組織を確立することとした。 上記計画は、ほぼ予定どおり行うことができた。今年度の研究の成果は、次のとおりである。(1)ケニアおよびマラウイにおいて合同のフィールドワークを行った。(2)研究の新たな視点や次年度の調査に向けた課題や問題点が明確になった。(3)研究成果を学会等で発表し、アフリカ教育研究における新しい流れをつくった。(4)初期的な研究成果を『アフリカ教育研究』(第1号)に投稿し、公表した。(5)アフリカ諸国と日本の研究者の交流を促進した。
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