| 研究課題/領域番号 |
22255011
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| 応募区分 | 海外学術 |
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| 研究機関 | 福井県立大学 |
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研究代表者 |
杉村 和彦 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (40211982)
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| 研究分担者 |
末原 達郎 京都大学, 農学部, 教授 (00179102)
池上 甲一 近畿大学, 農学部, 教授 (90176082)
池谷 和信 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (10211723)
鶴田 格 近畿大学, 農学部, 准教授 (60340767)
阪本 公美子 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (60333134)
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| キーワード | 内発的発展 / モラル・エコノミー / 社会的連帯 / アフリカ経済 / 社会開発 |
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| 研究概要 |
研究代表者、研究分担者は、アフリカ・モラル・エコノミーの特質と組織原理に関して、これまでアフリカ内部の多様な生業・生活の場においてデータを蓄積してきた。アフリカの農村は全体としては共通した特質を有するが(掛谷2009)、同時に生業構造の大きな多様性も内包している。初年度はこの多様性を前提としてアフリカ・モラル・エコノミーの中心的特質を捉えるとともに、これまでの研究の中で必ずしも十分に検討してこなかった農牧民の生態とモラル・エコノミーを対象として検討を進めた。このような共同研究のために代表、分担者、研究協力者を中心に「アフリカ・モラル・エコノミー」の研究会を立ち上げ、5回の集中的な議論の場を持つことができた。とくに農牧民のアフリカ農民社会の中での社会・経済・文化的位置付けについては研究の大きな進展があった。
また、海外調査も上記の共同研究を基に、代表、分担者、研究協力者を中心にタンザニアの農牧民ゴゴ社会の研究に集中し、学際的総合的な視点から検討を行った。タンザニアの中でも乾燥度の高いドドマ周辺では、農牧民として多数の大型家畜の牛を有するゴゴ社会の中でのNGO地球緑化の会の植林事業や農業開発などの事業展開を取り上げ、その中での、「農」を軽視し「牧」に高い価値を置く行動様式に着目した。このゴゴの研究を軸に、農牧民の価値意識の背後にある社会的富としての家畜の位置づけやその財を通しての「人間の再生産」を重視する特質に焦点を当て、他のアフリカ農民社会と地域比較するとともに、東南アジア社会との地域間比較も行い、「土地と人」の間に関係の希薄な流動性を持った社会の中でのモラル・エコノミーのあり方を焦点化した。
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