研究課題/領域番号 |
22256002
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
丸井 英二 順天堂大学, 医学部, 教授 (30111545)
|
研究分担者 |
湯浅 資之 順天堂大学, 医学研究科, 准教授 (30463748)
小野 浩一 順天堂大学, 医学部, 助教 (10317399)
平塚 義宗 国立保健医療科学院, 経営科学部, 室長 (80266014)
谷村 晋 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60325678)
福田 洋 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70384120)
|
キーワード | 社会医学 / 慢性疾患 / ヘルスプロモーション / 介入対照研究 |
研究概要 |
1.目的;「コホート研究」では、Chiangrai県病院における高血圧及び糖尿病患者の罹患背景の解析を行った。「介入研究」では、Muang郡において減塩介入を開始し、Lampang県で禁煙介入計画案を作成した。 2.方法;コホート研究では、高血圧及び糖尿病患者の分布を地理情報システム(GIS)により解析した。介入研究では、Muang郡8ヶ所の保健センターを無作為に2群(介入センターと対照センター)に分ける無作為クラスター介入研究を開始し、減塩介入と眼底検査を実施した。Lampang県で実施する新たな禁煙介入計画案を作成した。 3.結果と考察;GIS解析で、糖尿病患者罹患率は居住地域(p<0.001)と農業地域(p<0.001)で強い相関を認め、生活習慣病の地理的分布に特異性があることが明らかになった。Muang郡保健センターのうち1ヶ所あたり100名以上の患者数を有する8ヶ所の保健センターを受診する高血圧及び糖尿病患者からFramningham Score15%以上の783名をリクルートし、就寝時尿から推定摂取塩分量と血圧をアウトカムとし、また減塩行動と費用に関するベースラインデータを収集した。2012年3月から順次介入保健センターで塩分測定器を用いた減塩教育を開始した。更に、同研究の対象者を用い対照者合わせて914名において眼底撮影による網膜血管径の測定を行った。なお、本減塩介入は国際的介入研究データベースによる認証を取得した(認証番号;ISRCTN39416277)。禁煙介入は、Chiangrai病院外来では必要サンプル数を集めることが難しいことから、既に喫煙者の診療システムが構築されていたL.ampang県Mae Tha郡を研究サイトとして実施することにした。禁煙希望者約400名を無作為に2群(従来の禁煙サービス提供群と動機づけ手法等を採用した新サービス提供群)に分け、呼気CO濃度をアウトカムとした非盲検介入研究案を立案した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究期間の半分を終了したが、減塩介入研究は予定通り進捗しており、禁煙介入研究もサイトの選定と研究プロトコールの作成もほぼ終了していることから、近いうちに開始の目途が立っている。
|
今後の研究の推進方策 |
減塩介入においては、2012年3月まで2回の介入と毎月のフォローを実施する。禁煙介入においては、2012年8月に介入を開始する予定である。
|