研究課題
本研究の目的は、計算幾何学におけるユークリッド幾何情報処理と、離散的なグリッド位相によるデジタル情報処理の融合である。幾何学最適化問題に対する計算手法において、ユークリッド距離空間と離散的なデジタル空間で乖離していた計算幾何学の枠組みを融合し、さらに柔軟な幾何学図形処理を行う新しい取り組みを提案する。本年度は、国際共同研究を重点的に行い、6月7日-11日に京都において、計算幾何学分野で最も権威あるSymposiumu of Computational Geometry (SOCG2014)及び周辺ワークショップからなるCG Week 2014 を研究代表者の徳山が主催し、その一環として、本研究費を活用してワークショップを主催した。その他の共同研究として、8月に台湾の2名の研究者、11月にドイツベルリン自由大学のMulzer博士を招聘して共同研究を行った(成果の論文は準備中)。また、共同研究者である韓国POSTECHのAhn教授らと、1月に研究ワークショップを開催した。論文発表の成果としては、デジタル幾何学を用いた領域分割アルゴリズムを、より柔軟に複数の物体を切り出せるようにした成果と、幾何学マッチングの成果、幾何学最適化に関する移動直線パッキング問題に関する成果は、それぞれ国際的な一流誌のTheoretical Computer Science誌とAlgorithmica誌に掲載された。また、多次元にバランス良く施設を配置する問題に関する論文は、計算幾何学分野のトップ国際会議であるSOCG2014で発表された。また、6月に中国杭州で開催されたアジア計算理論国際会議(AAAC2014)において2件の講演を行った。これらの発表の旅費を研究費から拠出している。本年度は研究の最終年度であり、成果発表とともに、本技術を活用したビッグデータ解析への展開に向けた講演などを行った。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)
Algorithmica
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Theoretical Computer Science
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Proceedings of 30th Symposium on Computational Geometry
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