研究課題/領域番号 |
22300011
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
山本 晋一郎 愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (40240098)
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研究分担者 |
大久保 弘崇 愛知県立大学, 情報科学部, 講師 (40295580)
粨谷 英人 愛知県立大学, 情報科学部, 講師 (10295579)
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キーワード | Webコンテンツ開発 / Contents Management System / Webモーフィング |
研究概要 |
今年度は、昨年度まで行っていた、同一のCMSによって作成されたWebページのモーフィング手法を、異なるCMSによって作成された二つのWebサイトを扱うことができるように拡張するための研究を行った。ここで、Webモーフィングとは,2つのWebページのページレイアウトや見栄え,機能を混合して新しいページを作成することを意味する.二つのWebサイトをモーフィングするために必要な要素技術の1つとして、二つのWebサイトにおけるサイト構造の共通部分と差分を求める手法について研究を行った.具体的には、ページタイトルに簡易な自然言語処理を施すことにより、対応するページを求めた後に、リンク構造を基に共通構造を抽出する手法を提案し、プロトタイプ作成した。10個のサイトを対象とした評価実験により、同一の業種のWebサイトから業界特有の共通の構造を抽出できること、他業種とのサイト構造の類似度が低く、同業種間のサイト構造の類似度が高いことを、機械的に確認できた。 また、CSSによる入れ子構造を抽出することにより、コンテンツの内容とは独立したエディトリアルデザインの側面からの共通構造を抽出する手法に関する研究を行った。具体的には、Java Scriptを用いて、与えられたHTMLとCSSの組みから、レンダリング領域の入れ子構造を抽出する方式に関する研究を行い、プロトタイプを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Webモーフィングに関する研究は、研究計画以上に順調に進展している。一方、利用者の操作履歴を取得、蓄積、分析する手法に関する研究に若干の遅れが見える。両方を勘案して、おおむね順調とした。
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今後の研究の推進方策 |
既に作成したプロトタイプは同一のCMSによって作成された二つのWebサイトを混合することができる.今後は、この制限を緩和し,異なるCMSによって作成された二つのWebサイトに対象を拡張する.同一のCMSを用いている場合は,バーナー・メニュー・コンテンツ本体などページ構成を規定するタグの入れ子関係は同一であるが,CMS制限を緩和すると,それを仮定することはできない。そのため,ページ構成を規定するタグの構造関係を推測し対応箇所を発見する手法の研究を行なう.
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