研究課題
本研究では超微細加工技術にも適応すべく,レジスタ-制御回路-機能モジュール間に『弱結合』と『強結合』なる概念を提案し,高位レベルで配線遅延制御を可能とするシステムLSI 抽象モデルを構築すると同時に,実設計を通して妥当性を検証する.平成23年度までに構築されたLSI抽象モデルに基づき,平成24年度には研究項目 (V) 高信頼統合化LSI自動合成技術の構築・検証を行った.以下の手順で研究を進めた.(V-1) 二重化に基づく高信頼統合化LSI自動合成技術の構築・検証: 平成22年度の研究項目(I)および(II)により構築されたシステムLSI抽象モデルを前提に,データ処理の二重化を目指した統合化LSI自動合成フローを構築・検証した.弱結合要素に区画の概念を導入し,区画の空き領域を有効に活用することにより,オーバヘッドを極小に押えた上で,データ処理の二重化を実現すると同時に,実応用プログラムによって評価した.(V-2) 部分二重化に基づく高信頼統合化LSI自動合成技術の構築・検証: 前記(V-1)におって実現された二重化に基づく高信頼統合化LSI自動合成技術を発展・拡張し,システムの「信頼性」を最大化すべくデータ処理を部分二重化する技術を研究開発した.上記(V-1)および(V-2)の技術を構築・検証したことによって,ハードウェアオーバヘッドを極小に抑えながら二重化による高信頼LSI設計が可能となり,ディペンダブルなLSI設計の実現に寄与した.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences
巻: E96-A ページ: 312, 321
10.1587/transfun.E96.A.312
IPSJ Transactions on System LSI Design Methodology (TSLDM)
巻: 5 ページ: 96, 105
10.2197/ipsjtsldm.5.96