研究課題
本年度は、主として、進化型自律分散ネットワーク制御機構を実現する進化計算アルゴリズムの発展提案を行った。これまで、新世代ネットワークを指向して、光ネットワーク基盤とIP ネットワークを連携させることにより仮想ノードを構成し、ネットワーク自体の規模縮小やトポロジのダイナミックな変更を可能にするアーキテクチャを提案してきた。波長パスで接続されたノード集合を仮想的に1 つのノード(アメーバノード) として扱い、IP レイヤでの見かけ上のノード数を減少させる。これによりネットワークアーキテクチャの観点から大幅な負荷変動や輻輳に対応することを目指している。昨年度までの先行提案方式では、アメーバノードを構成するノードの組み合わせをGA により求めている。しかしその際、アメーバノード内/外でどのように波長パスを配分して配置すれば最適な結果が得られるのかを考慮していない。実際、先行提案方式では、アメーバノードを構成する際の波長パスは、サブノード間で常にフルメッシュとなっていた。また、波長パスを設定する経路に関しても、送受信ノード間での最短経路の使用のみを想定している。さらに、アメーバノード間を結ぶ波長パスは、元々の物理的な光ネットワーク基盤のトポロジにのみ依存している。以上の制約を取り除き、1.アメーバノード配置(アメーバノードにするノードの組み合わせ)の決定、2.アメーバノード内の波長パス配置(サブノード間を結ぶ波長パス配置)の決定、3.アメーバノード間の波長パス配置の決定、のすべての最適化を同時に行うことが可能な新方式を提案した。限定個数の事前経路制約の導入、新たな遺伝子配列の提案、さらに、突然変異処理の改良などが行われた。性能評価を通じて、選考提案方式、さらには、従来のカットスルーリンクを設計する手法と比較して、提案方式の有効性が計算機シミュレーションにより実証された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Communications and Network, Scientific Research Publishing
巻: vol.6, no1 ページ: 29-42
10.4236/cn.2014.61005
電子情報通信学会論文誌 B
巻: Vol.J97-B, No.2 ページ: 86-98
巻: Vol.J97-B, No.2 ページ: 132-142