研究課題/領域番号 |
22300035
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
鎌原 淳三 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 准教授 (60283917)
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研究分担者 |
平山 勝敏 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 准教授 (00273813)
田中 直樹 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 教授 (90188318)
長松 隆 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 講師 (80314251)
有吉 勇介 尾道大学, 経済情報学部, 准教授 (70364122)
寺西 裕一 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (30403009)
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キーワード | 類似画像検索 / 分散エージェント / 位置情報付き画像 / P2P |
研究概要 |
大規模な類似画像検索を並列化するにあたって分散エージェントを用いてインターネット上の画像を管理、検索する手法、およびクラスタリングアプローチにより「対象が同じ」画像を効率よく検索するための手法について検討を行った。地理空間をメッシュ状の領域に分割して、その領域をエージェントに管理させると、一般に撮影される写真は観光地など一部の場所に偏ることから、CoPhIRという世界最大規模の写真画像データセットから位置情報付き画像のみを取り出し、その地理的分布についてクラスタリングする実験を行った。その結果、写真の分布は都市部への偏りが大きいが、内容ベースの類似検索を行うことによりある程度の精度で検索が可能なことが分かった。この結果を用いて今後、画像処理負荷が一部のエージェントに偏らない地理的領域の分割管理手法において分散制約充足等の方法により最適な分割を行う手法を検討する。分散エージェントおよびプロトコル設計については、エージェントによる画像処理に関する基礎的部分の開発を行っており、検索アルゴリズムについても空間充填曲線を多重化して用いる方法について検討を行った。また、クラスタリングと画像類似度の関係について約二十万枚の画像を用いた実験を行い、位置情報を用いることで検索の性能を向上させることができることを確認した。また、応用としての画像検索の際の検索インタフェースについても、利用者のフィードバックを重視したインタフェースの検討を行っており、これを画像検索に応用する方法を今後検討していく。
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