研究課題
本研究の目的は、主に聞き手に回っている参加者の反応に注目することで、ミーティングの内容的・状況的な構造を推定し、ミーティングの記録や支援に役立てる方式を開発することである。具体的には、ミーティング参加者間のインタラクションとして発生する視線変化やあいづち・うなずきといった非言語的反応に着目する。また、議論中のメモやスライドへの書き込みといった聞き手による協調的アノテーションを活用し、議論型ミーティングのアーカイブに自動インデクスを付与する手法を開発する。昨年度までは、4,5人のよる円座式のミーティングを想定した非言語反応の計測や、PhotoChatと呼ばれるタブレット付きカメラを利用した参加者によるアノテーションの融合に関する技術開発を主に行ってきた。最終年度となる今年度は、支援対象となるミーティングの種類の展開と、それに応じた新たな技術課題の掘り出しを行った。一つ目として、50人程度が集まり半日間くらいで集中的にフラッシュトークを行う勉強会を対象とし、そこでのtwitterを援用した議論の進み方やミーティングの盛り上がりとの関連を分析した。また、twitterのタイムラインに応じて関連論文を推薦するボットを試作し、予備的な評価実験を行った。もう一つのフィールド展開として、自動車の中の会話に注目し、街のタイムリーな話題をラジオのように流通させる応用システムの開発に着手した。これまでの会話状況解釈の研究から得られた知見を利用し、会話シーンの抽出と再利用について応用の検討を行った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
人工知能学会誌
巻: Vol.28, No.2 ページ: 224-229
巻: Vol.27, No.4 ページ: 405-410
社会言語科学会誌
巻: 15 ページ: 38-56
http://www.fun.ac.jp/~sumi/photochat/