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2012 年度 実績報告書

多言語間コミュニケーション高信頼化のためのデータセントリック価値創出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22300044
研究機関和歌山大学

研究代表者

吉野 孝  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (90274860)

研究分担者 山下 直美  日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, メディア情報研究部, 研究主任 (70396141)
林 良彦  大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (80379156)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード多言語 / 用例対訳 / 機械翻訳 / 情報共有支援 / 折り返し翻訳 / 多言語間コミュニケーション / メタノード / 問診票
研究概要

本年度は,下記の研究成果をあげた.
1.多言語用例対訳の管理方法の実現:多言語間コミュニケーション支援を目的とした多言語用例対訳共有システムにおける共有対象の用例対訳は,各言語間で1対1に対応する必要があるが,用例対訳には各言語間で1対1に対応しない言葉の組合せが存在している.このような多言語間の言葉の多様性への対応が求められているが,単純な用例間の意味のつながり情報のみでは対応することができていなかった.そこで,本研究では,1対多,多対多の関係にある用例対訳グラフを提供可能な用例対訳とするために,メタノード作成手法を実現した.
2.多言語用例対訳共有システムの構築:従来の用例対訳作成においては,(1)新たな用例対訳の追加が難しい,(2)翻訳者1人あたりの負担が大きい,(3)用例対訳の利用現場で求められている用例を収集することが難しい,という問題が存在していた.そこで本研究では,用例対訳の作成の基盤となる場を用例対訳作成環境に提供し,円滑に正確な用例対訳の収集を行うことを目的とした,多言語用例対訳共有システムを提案し,構築し,実利用に供した.
3.精度不一致検出サービスの提案:機械翻訳を介したコミュニケーションでは,翻訳精度が低い場合,十分な相互理解ができない可能性が高い.対象言語翻訳文と折り返し翻訳文の精度の同等性に関する検証の結果,対象言語翻訳文が不正確であるにもかかわらず,折り返し翻訳文が正確であるという状況(精度不一致)が発生する場合があることが明らかになっている.そこで本研究では,複数翻訳機を利用した精度不一致の検出手法について検討し,約71%の精度不一致を検出できることを示した.
4.多言語問診表入力手法の実現:用例対訳や機械翻訳を利用可能な多言語問診表入力手法の実現し,病名や症状を含む正確性と状況説明などの付与情報を含む網羅性を確保した多言語問診表入力手法の実現した.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (26件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (21件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 用例対訳と機械翻訳を併用した多言語問診票入力手法の提案と評価2013

    • 著者名/発表者名
      福島拓
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 54 ページ: pp.256-265

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 折り返し翻訳文と対象言語翻訳文の精度不一致要因2013

    • 著者名/発表者名
      宮部真衣
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 D

      巻: Vol.J95-D ページ: pp.11-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ユーザの翻訳精度判定に対する既判定精度提示の影響2012

    • 著者名/発表者名
      宮部真衣
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 53 ページ: pp.39-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 多対多の関係性を持つ多言語用例対訳グラフにおけるメタノード作成手法2012

    • 著者名/発表者名
      福島拓
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌データベース

      巻: 5 ページ: pp.1-10

    • 査読あり
  • [学会発表] スレート型端末を用いた多言語問診票作成システムの開発2012

    • 著者名/発表者名
      福島 拓
    • 学会等名
      医療情報学連合大会
    • 発表場所
      新潟県新潟市
    • 年月日
      20121115-20121117
  • [学会発表] 正確な多言語間対話支援を目的とした応答用例対構築モデルの検討

    • 著者名/発表者名
      福島 拓
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      石川県加賀市
  • [学会発表] 日本語版・中国語版 Wikipedia における相互言及の有無を用いた文化差検出方法の提案

    • 著者名/発表者名
      吉野 孝
    • 学会等名
      WebDBフォーラム
    • 発表場所
      東京都千代田区
  • [学会発表] クラウドソーシング労働者の作業特徴に着目した多言語テキストペアの正確性評価手法

    • 著者名/発表者名
      福島 拓
    • 学会等名
      WebDBフォーラム
    • 発表場所
      東京都千代田区
  • [学会発表] クラウドソーシングを用いた文化差判定コーパス構築手法の提案

    • 著者名/発表者名
      吉野 孝
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      東京都目黒区
  • [学会発表] クラウドソーシングを用いた画像提示型多言語用例対訳作成手法の提案

    • 著者名/発表者名
      福島 拓
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      沖縄県 名護市
  • [学会発表] 競争相手に見せかけたエージェントによるモチベーション維持支援

    • 著者名/発表者名
      狩野翔
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      沖縄県 名護市
  • [学会発表] 携帯型多言語間医療対話支援システムの構築と医療機関への導入

    • 著者名/発表者名
      尾崎 俊
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      沖縄県 名護市
  • [学会発表] 文化差理解支援における可視化効果の検証

    • 著者名/発表者名
      吉野孝
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      沖縄県 名護市
  • [学会発表] 多言語用例対訳の収集および利用システムの構築

    • 著者名/発表者名
      福島 拓
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      大阪府寝屋川市
  • [学会発表] 多言語対話支援システムの用例検索ログを利用した用例作成手法の提案

    • 著者名/発表者名
      尾崎 俊
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      大阪府寝屋川市
  • [学会発表] 多言語用例対訳評価におけるエンタテイメント要素の作業精度への影響

    • 著者名/発表者名
      狩野 翔
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      大阪府寝屋川市
  • [学会発表] 文化差事例の収集手法の提案と評価

    • 著者名/発表者名
      吉野 孝
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      東京都品川区
  • [学会発表] 留学生のための生活日本語共有システムの開発と評価

    • 著者名/発表者名
      吉野 孝
    • 学会等名
      教育システム情報学会
    • 発表場所
      千葉県習志野市
  • [学会発表] クラウドソーシングを用いた多言語用例対訳の正確性評価手法の検討

    • 著者名/発表者名
      福島 拓
    • 学会等名
      情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      東京都小金井市
  • [学会発表] 文化差検出結果提示のための画像選択方法の提案

    • 著者名/発表者名
      吉野 孝
    • 学会等名
      情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      東京都小金井市
  • [学会発表] 折り返し翻訳は本当に役に立たないのか?~人間の観点からみた折り返し翻訳の妥当性評価~

    • 著者名/発表者名
      宮部真衣
    • 学会等名
      情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      東京都小金井市
  • [学会発表] Web ページにおける文化差可視化システムの開発

    • 著者名/発表者名
      諏訪 智大
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      大阪市北区
  • [学会発表] 文化差判定コーパス構築におけるクラウドソーシング利用の検討

    • 著者名/発表者名
      吉野 孝
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      大阪市北区
  • [学会発表] 文化差データの収集サービスの提案

    • 著者名/発表者名
      吉野 孝
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      宮城県仙台市
  • [学会発表] クラウドソーシング上の単言語話者に依頼可能な多言語用例対訳作成手法の提案と評価

    • 著者名/発表者名
      福島 拓
    • 学会等名
      言語処理学会
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
  • [備考] 吉野研究室の研究成果

    • URL

      http://www.wakayama-u.ac.jp/~yoshino/lab/

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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