研究課題/領域番号 |
22300045
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
渡邉 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
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キーワード | ヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / ヒューマンコミュニケーション / 身体的インタラクション / 身体的コミュニケーション / 共感インタフェース / コミュニケーション支援 / インタラクション支援 |
研究概要 |
本年度も引き続き、身体的バーチャルコミュニケーションシステムを用いて身体的インタラクション・コミュニケーションを解析し、その解明されたコミュニケーション特性を電子メディアInterActor等に導入することで、人とかかわり、円滑なインタラクションがとれる身体的インタラクション・コミュニケーションシステムを開発展開した。 (1)音声駆動型身体的引き込み観客システム 対話者の語りかけに対して装飾オブジェクトが引き込み反応する音声駆動型身体的引き込みオブジェクトInterObjectを開発し、複数のlnterObjectを身体的バーチャルコミュニケーションシステムに導入することで、アバタコミュニケーションを支援する音声駆動型身体的引き込み観客システムを開発し、その有効性を示した。 (2)音声駆動型身体的引き込みチェアシステム 発話音声に基づいて身体全体をうなずき反応させる音声駆動型身体的引き込みチェアシステムを複数体用いて、実空間で対話者同士あるいは講演者と聴衆が共に一体感が実感できる共感支援システムを開発し、講話形式実験により場の盛り上げ効果等の有効性を示した。 (3)ビデオチャットシステム 相手のビデオ映像に頭部動作を連動させた自己の代役となるlnterActorを重畳合成するビデオチャットシステムEnhanced VideoChat(E-VChat)システムを開発した。相手映像とInterActorを仮想的に対面合成することで、対話者は互いの身体的インタラクションがとらえやすい状態を実現しつつ、ビデオ映像を用いて対話相手の表情等のノンバーバル情報を観察しながら会話ができる。またInterActorを複数体配置することで、場の盛り上げ等の集団コミュニケーション効果を応用した身体的コミュニケーション支援が行える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
身体的インタラクション・コミュニケーションの引き込みに基づく共感インタフェースの基盤となるシステムのプロトタイプを開発し、その有効性を評価することで、更なるシステム開発を進めており、共感インタフェースの研究開発に向けておおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
研究室でのシステム開発・モデル実験だけでなく、開発したプロトタイプシステムを実演展示等で学会はもちろん広く社会に公開することで、一般の人々からのフィードバックも大事にして研究開発を推進する。
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