研究課題/領域番号 |
22300047
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小野 哲雄 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (40343389)
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研究分担者 |
山田 誠二 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (50220380)
今井 倫太 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60348828)
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キーワード | 環境知能 / 知的エージェント / マイグレーション / HAI / 生物感 |
研究概要 |
平成23年度は、実用化可能な環境知能システムのソフトウェアおよびハードウェア構成を設計し、実装を行った。本年度の目標は、前年度の成果を用いて、ソフトウェア構成ではエージェントマイグレーションの際に、ユーザの行動の文脈に応じてメディアへ移動できるような設計を試みることであった。また、ハードウェア構成では移動先のハードウェア(コンピュータシステム)の種類を多様化し、より実環境に近い環境設定を目指すことであった。これらの当初の目的は達成することができた。 具体的に本年度行ったことは、1.エージェントマイグレーションを用いた実用化可能なインタフェースシステムの構築(応用例:外国語教育への動機づけ)、2.実世界において複数の人とインタラクション可能なロボットシステムの構築(応用例:身体模倣を用いた案内システム)、3.ソーシャルメディアを用い た実用化可能な環境知能システムの構築(応用例:twitterを用いた人と人工物の円滑なコミュニケーション)、4.実生活場面における生体情報を用いたユーザの意図推定システムの構築(応用例:生体情報を用いた感情状態の推定)であった。 1の研究についてはその成果をHAIシンポジウム2011にて発表し、2については人工知能学会全国大会および国際会議RO-MAN2011において発表した。さらに、4については、インタラクション2012など3つの国内会議で発表を行った。それぞれの会議で関係する分野の研究者と議論を行った。また、3については平成24年度開催の国際会議で発表する予定で、現在投稿中である。 次年度以降は、これらの構築したシステムの評価実験を中心に研究を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実用化可能なシステムの構築など、当初予定した研究計画を実施することができており、さらに、生体情報を用いたユーザの意図推定などの可能性が見えてきたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後も現在の研究計画のまま研究を進めていく予定である。
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