研究課題
当該年度の実績は以下の通りである。(1)距離情報を考慮したコミュニティ抽出:距離的に近い人は関係が密になりやすい傾向がある。そのような傾向を排除することによって、距離的に遠くに散らばった友人グループを見つけることができる。従来のコミュニティ評価指標を統合した新たな指標(Dist-Modularity)を提案し、地理的に散らばったコミュニティを見つけることに成功した。この指標は米国の研究者のKDD2013の論文に引用され、テロリストのコミュニティを見つける試みにも用いられている。(2)スケールフリーネットワークのコミュニティ抽出:スケールフリー性をもつネットワークからコミュニティを見つける手法を提案した。中心的な頂点から順に、距離の近い順にコミュニティに割り当てていくことによって、従来の手法(モジュラリティ最適化)ではうまくいかなかったネットワークからのコミュニティ抽出が可能になった。(3)3部ネットワークからのコミュニティ抽出:YouTubeなどのソーシャルメディア上では、ユーザが動画にタグをつけることが多い。このような3種類の頂点から構成される3部ネットワークから「類似したユーザ」「類似した動画」「類似したタグ」を見つけるために、まず辺をグループ化してから頂点をグループ化することで、手法を高速化・高精度化した。また、そのソフトウエアをインターネット上に公開し、自由に使用できるようにした。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件)
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