研究課題
本年度(初年度)は、多数のエージェントが存在し相互に影響し合う環境で、複数のサブタスクから構成されるタスクを対象とした契約ネットの効率特性や各種統計量の特徴抽出を試みた。このために、シミュレーション環境の構築と、様々に変動する環境において、各エージェントの局所的観点から、周囲が如何に観測できるかの調査を目的とした。この目的のために、Javaによるシミュレーション環境を構築した。本期においては実験に必要な部分として、構造を持つタスクを扱える契約ネットのシミュレーション環境の構築を目標とし、実装を進めた。この環境をベースに、構造を持つ場合について、状況ごとの効率特性を調査した。またこの調査の結果に基づいて、逆に戦略を変更することで効率が上がることを確認した。これにより、適切な交渉プロトコルや割当て戦略を選択するために、周囲の状況、特に、負荷とその分布の状態を許容できる範囲で正確に推測できる可能性を示すことができた。また、これらの結果を重要国際会議および論文として投稿、発表を行った。タスクが多様で有るときにも、状況を推定することが必要であるが、本研究期間での調査からその可能性があることを見いだした。来年度はこの成果を元に、この可能性を確認する。そのために、基本となるアルゴリズムを考案し、その機能を含めたシミュレーション環境を完成させる。その環境によって、多様なタスク、あるいはタスクの負荷(発生率)、タスク発生の偏りなどを含む環境での効率を評価する予定である。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件)
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