研究概要 |
グローバルな規模で進展する図書館情報学専門職の学位・資格の国際的な同等性と互換性に関する議論の進展を監視し,当該領域における教育・実践・研究の基礎データを収集・組織化し公開した。その作業を通じて,国内でこの問題に関する関心を喚起し,伝統的な国際比較図書館学を現代の情報社会に適用した国際図書館情報学(GlobaLIS)の枠組みに進化させるため、①ウェブサイトGlobaLISによるデータ収集、②学校図書館専門職教育プログラムの開発、③国際比較論文集の編集を実施した。 平成24年度の研究実績:①世界各国の修士レベルの図書館情報専門職養成プログラムのコアカリキュラムを比較して、北米、欧州、豪州、亜細亜の各地域の特徴を明らかにした。②「アジア太平洋地域の学校図書館専門職の中核的関心事項に関する研究」として、「SLAP (School Library Initiatives for Asia & Pacific)フォーラム」を開催し、アジア太平洋諸国からの講師を招聘し、国内の学校図書館関係者を対象に研修会を開催した。③図書館情報専門職教育の質保証への取り組みに関する国際比較研究論文集の分担執筆を開始した。 平成25年度の研究実績:① タイのKohnKahen大学で開催されたA-LIEP2013にて、前年度に実施した世界各国の修士レベルの図書館情報専門職養成プログラムのコアカリキュラム比較の結果を報告した。② 2012年度の研究成果を、研究分担者の河西が、英語論文にまとめ、国際学校図書館員協会 (International Association of School Librarianship, IASL) の年次大会にて発表した。③ 図書館情報専門職教育の質保証への取り組みに関する国際比較研究論文集の原稿を収集するとともに、英文校閲等の編集業務を実施した。
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