研究分担者 |
森 辰則 横浜国立大学, 環境情報研究科(研究院), 教授 (70212264)
小林 哲郎 国立情報学研究所, 国立情報学研究所, 助教 (60455194)
高丸 圭一 宇都宮共和大学, 都市経済学部, 講師 (60383121)
乙武 北斗 福岡大学, 工学部, 助教 (20580179)
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研究概要 |
本研究では,地方政治に関する研究の活性化・学際的応用を目指して,研究者が利用可能な地方政治電子化コーパスを全国規模で構築しウェブ上で提供する.また,そのコーパスを利用した政治学,社会情報学,情報工学の研究を行い,その成果を学際的に応用した政治情報システムの開発を行う. 本研究の目的は以下の3点である. (1)地方政治の研究者に向けた電子化コーパスを構築しポータルサイト等を通して提供する. (2)上記のコーパスを用いた政治学,社会言語学,情報工学の各分野の研究を行う. (3)上記の研究成果を学際的に応用した政治情報システムの研究開発を行う. 本年度は,電子化コーパスの構築に向けて下記の3つを実施した.(1)全国1,727市町村および東京23区の自治体を対象として,会議録のウェブ公開および会議録提供に関するアンケートを実施した.アンケートは,994の自治体から回答を得ることができ,40の自治体から電子化された会議録を提供してもらうことができた.(2)政令指定都市と県庁所在地がある自治体を対象として,ウェブ上に公開されている会議録の収集とデータ整備を実施した.その結果,51の自治体の収集を完了しており,いつ,どの会議で,どの議員が,どのような発言をしたのかを整理した.また,これらのデータは,ポータルサイト構築の準備を進めているサーバにおいて,データを管理している。(3)ウェブで配信されている議会中継の音声を利用し,会議録作成の際に行われる整文の実態について調査を行った。規模や議事進行方法の異なる3自治体の比較から,地方議会会議録の言語資料としての性質が明らかになった.
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