研究課題
細胞、タンパク質を最小単位として、毛細血管や筋線維、上皮組織、さらに大きな器官によって構成される臓器や組織をを作り出すためには、多くのプロセスを経て作りあげる必要がある。それを実現するには、その過程ごとの作業を担当するさまざまな『機械の手』が必要となる。このような『工場生産』的な発想が臓器を作製するには必要で、本研究では『in factory Tissue Engineering』と提唱し、それらの工程の基礎となる生産技術の探索、開発を行った。開発してきたインクジェット式3Dプリンターのバージョンアップ、転写印刷技術の応用を進め、細胞組織のパーツ作製を目指した。技術は確実に向上し、複雑な構造物や毛細血管、筋ファイバーの作製ができた。また、必要な機械の手として、様々な印刷技術、材料加工技術で有用性を試みる必要がある。これからの再生医療の発展にはこれらの装置技術の進歩がきわめて重要である。製品化を担う企業とともに産学連携で革新的な装置や機器の製品開発を行い、日本の研究施設へ普及させることこそが何よりも進めるべきことと確信した。2011年度、2012年度の2年間で、JST A-Stepをはじめとする国や県の公募研究に12件の応募を行い、うち2件の装置開発の共同研究が始まった。本研究において、このような実用化装置のアイディアが生まれ、製品開発に前向きな企業が見つかり、装置開発に動き出せたことは、本研究の最も大きな成果であると考える。2011年に「Biofabrication」の国際学会、種々の国際学会の特別基調講演や招請講演、国内の全国学会での招待講演等で、成果を広く発表させていただいた。研究の主力学生がも学会発表に活躍し、2回の国際学会ポスター賞受賞、地方会ではあるが生体医工学会北陸支部大会で3年連続「研究奨励賞」を受賞した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 6件) 図書 (2件) 産業財産権 (1件)
計測と制御
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