研究課題/領域番号 |
22300153
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
遠山 育夫 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (20207533)
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研究分担者 |
田口 弘康 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 特任教授 (90102912)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | アルツハイマー病 / 核磁気共鳴画像 / 神経変性疾患 / 診断 |
研究概要 |
本研究の目的は、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスを用いて、フッ素MR画像診断法を用いたアミロイドイメージング法を開発することである。平成22年度までに、クルクミンを基本骨格とするフッ素MR画像診断候補薬であるShiga-Y化合物を新規合成し、それらがベータアミロイドペプチド(Aβ)凝集体のみならず毒性の強いAβオリゴマーにも結合することを明らかにした。平成23度は、Shiga-Y5をアルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスの尾静脈から投与して、7テスラMR画像装置によるアミロイドイメージングに挑戦し、7テスラの高磁場MR装置を用いれば、Shiga-Y5により、50分の測定でMRによるTg2576マウスのアミロイドイメージングに成功した。 本年度は、更に測定法・試薬の改良により感度を上昇させる試みを行い、国内外の学会で発表した。Shiga-Y5によるアミロイドイメージング法の論文は、平成24年11月に開催された第24回脳循環代謝学会総会においてYoung Investigator award(筆頭:Yanagisawa D, 責任著者:Tooyama I)を受賞した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスを用いて、フッ素MR画像診断法を用いたアミロイドイメージング法を開発することである。平成24年度までに、フッ素MR画像法を用いて、遺伝子改変モデルマウスのアミロイドイメージングに成功し、国際学術誌で論文発表を行い、その論文が平成24年11月に開催された第24回脳循環代謝学会総会においてYoung Investigator award(筆頭:Yanagisawa D, 責任著者:Tooyama I)を受賞するなど、高い評価を受けた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究成果をヒトに応用するためには、更に感度をあげる必要がある。試薬、機器、測定法の改良に取り組む。また、平成25年度は、4年計画の最終年度にあたるため、これまでの研究成果について論文発表するとともに国内外の関連する学会で研究成果を報告する。
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