研究課題
本研究の目的は、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスを用いて、フッ素MR画像診断法を用いたアミロイドイメージング法を開発することである。昨年度までに、クルクミンを基本骨格とするフッ素MR画像診断候補薬であるShiga-Y化合物を新規合成し、それらがベータアミロイドペプチド(Aβ)凝集体のみならず毒性の強いAβオリゴマーにも結合することを明らかにした。その中でも、モデルマウスに投与したときに最も強いシグナルを出す化合物はShiga-Y5であった。16-24ヶ月齢のアルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスの尾静脈から、50 mg/kg, 100 mg/kg, 200 mg/kgのShiga-Y5を投与し、50分の測定でMRによるモデルマウスのアミロイドイメージングに成功した。フッ素画像の強さは投与量依存的であった。Wildマウスではフッ素画像は得られなかった。本年度は、ベンゾオキサゾールを骨格とするShiga-X化合物を用いてアミロイドイメージングを行った。その結果、アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスの尾静脈から200 mg/kgのShiga-Y5を投与し、50分の測定でMRによるTg2576マウスのアミロイドイメージングに成功した。本研究の結果は、7テスラの高磁場MR装置を用いれば、Shiga-Y5あるいはShiga-X22により、50分の測定でMRによるモアルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスのアミロイドイメージングができることを示している。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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