研究課題/領域番号 |
22300166
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
川上 浩良 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (10221897)
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研究分担者 |
清水 孝彦 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員准教授 (40301791)
朝山 章一郎 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (90315755)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 酵素 / 抗酸化 / キャリア / ミトコンドリア |
研究概要 |
本研究では、細胞内活性酸素の消去、特にミトコンドリア内で発生する活性酸素に効率的に作用する新規抗酸化機能物質を合成した。さらに、ミトコンドリアが関与する疾患の中で老化と脳神経疾患に焦点を絞り、その予防と治療に関わる『ミトコンドリア標的治療』の創成を目指した。本年度の成果を下記に示す。 (1)マルチ酵素活性を有する新規抗酸化機能物質を合成した:昨年度に続き、両親媒性新規金属キレート能を有するMnポルフィリンダイマーを合成、その金属キレート能、活性酸素消去能(水溶液中でのカタラーゼ酵素活性、SOD活性、ONOO-消去活性)も明らかにした。さらに、アルツハイマー病へ治療効果を検証するため、細胞実験を行い評価した。必ずしも十分な効果ではなく、さらに化合物の構造最適化が必要である。 (2)新規抗酸化機能物質を細胞内へ高効率で輸送するキャリアを合成した:Mnポルフィリンダイマーをリポソーム表面に修飾したナノキャリアの合成に成功、血中安定性等の評価を行った。特に今年度は動物での体内動態の評価を詳細に行い、in vivo系においても血中滞留時間の増加を確認した。 (3)Mn-SOD欠損マウスを用いた新規抗酸化剤のin vivo評価を行った:H22年度に合成したMnポルフィリンダイマーを骨格筋特異的Mn-SOD欠損モデルマウスに投与し、その抗酸化効果をin vivoで評価した。その結果、Mnポルフィリンダイマー投与群では、マウスの走行距離や速度に改善が見られ、十分な効果が確認されたが、さらにそのMnポルフィリンの臓器特性を評価し、作用機序を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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