研究課題
当該年度は,びまん性肺疾患や限局性肺疾患などの診断支援や外科手術支援などの広汎なテーマをとりあげた.その成果としては,びまん性肺疾患の診断支援に関しては,陰影パターンの分類に関して,代表的な国際会議であるMICCAIやIFMIAなどでの発表や通信学会英文誌に論文が採録された.また,びまん性肺疾患の診断には陰影のパターンだけではなく,その分布も重要であるため,陰影の分布を定量化するアルゴリズムの開発をおこないIFMIAで発表をおこなった.さらに,代表的なびまん性肺疾患である塵肺に関しては,従来の胸部単純X線写真にかえて高分解能CTを用いた分類法の提案をおこない,その結果を代表的な国際学会であるECBMに報告し,また通信学会英文誌に論文が採択された.肺機能解析に関してはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などを対象として,気管支壁を自動的に計測し可視化するアルゴリズムの開発をおこなったが,このためには気管支の詳細な抽出手法の開発が必要であるが,われわれはこのような気管支抽出手法の開発をおこない,その成果を通信学会論文誌に発表した.肺癌などを対象とした手術支援に関しては,肺の縮小手術を支援するために,従来の肺葉分割のアルゴリズムに加えて肺区域分割を可能とするアルゴリズムの開発をおこなった.また,術後肺の呼吸機能評価のために,従来の術前肺だけでなく術後肺に関しても適応が可能なアルゴリズムの開発をおこなった.さらに,術後肺の機能を評価するための気管支の気流シミュレーションをおこない,術後肺機能と気管支の変形に相関のあることを示した.われわれの作成した,アルゴリズムは大規模なデータを複雑な計算を要するアルゴリズムであるため複雑な計算となる.そのため,並列処理プログラムの作成支援環境構築の研究をおこない,医用画像工学会での発表をおこない,論文として採録された.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (22件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)
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