研究課題/領域番号 |
22300190
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
川平 和美 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20117493)
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研究分担者 |
下堂薗 恵 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30325782)
末吉 靖宏 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (30196688)
林 良太 鹿児島大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40288949)
衛藤 誠二 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70295244)
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キーワード | 片麻痺 / 促通反復療法 / 機能的振動刺激法 / 歩行訓練 / 歩行解析 |
研究概要 |
独自に開発した促通反復療法には治療者が患者の身体に歩行周期と同期した刺激(タッピング等)を与える歩行促通法の効果について、トレッドミル歩行の解析を進めつつある。 (1)歩行評価訓練用トレッドミルの設置と機器の操作習熟と転倒防止など安全性を確保しながら、歩行評価プログラムを確立した。 (2)吊り上げ用ハーネスを装着下での促通刺激法(治療者の手指でのタッピング;患者の麻痺側と健側の中殿筋部、麻痺側鼡径部に与える)は修得された。機能的振動刺激法についても、トレッドミル歩行の測定は可能になった。 (3)独自に開発した機能的振動刺激法は振動刺激を患者の歩行サイクル(足底圧あるいはジャイロセンサーの角速度に基づいて)に同期した時系列で与えるシステムに改良は進んでいるが、日常の訓練に使用出来る段階に近づいている。(共同研究者:末吉)。 (4)歩行促通法の効果を検討するRandomized Controlled Test (RCT)は具体的な方法が決まり、データ収集が始まる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
トレッドミルでの重心位置の測定を行うため、杖を特製の台の上に着いての歩行、あるいは、手摺に引っ張らない歩行を測定前に修得して貰う必要がある。この方法の工夫に手間取った。機能的振動刺激法を日常の訓練で用いるための器材改良(操作要員が少なく、コンパクトなもの)が遅れているため、これを用いた日常的な訓練が困難だったためである。
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今後の研究の推進方策 |
トレッドミルでの重心位置の測定を行うため、杖を特製の台の上に着いての歩行、あるいは、手摺に引っ張らない歩行の測定前訓練法が確立できたので、測定が進みつつある。コンパクトな機能的振動刺激法の器材改良も進みつつある。RCTは測定法の確立できしだい開始予定である。
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