研究課題
開発した装置は、1ユニットが、幅480mm、奥行き方向300mm、高さ(圧検出・刺激提示部)9mmの電子制御歩行訓練システムである。刺激及び検出エリアは、横 380mm 縦 300mmが有効範囲であり、多色発光ダイオードが格子状に10mmピッチで配置され、歩行目標提示用に複数の光刺激が提示でき、組み合わせることで任意の形状で提示できる。足接地圧測定にはメンブレンスイッチ技術により格子状に10mmピッチで圧検出が可能である。このユニットを組み合わせ電子制御歩行路となる。刺激提示と圧検出は、1ユニット内で計1140の小エリアから構成され、歩行計測精度から100Hzのサンプリングが必要である。そのため高速スキャンとデータ取得・転送が必要で、PLD (programmable logic device)で制御し、各信号をEthernet 技術により伝送している。760mm×3300mmの歩行路の場合、データ取得及び計測点は共に25080点、計50160点の入出力を行うこととなる。ユニット間は電源と信号ラインはワイヤードで連結され、最終的には無線LANの技術を用いて制御計測用PCへ伝送する方式である。各ユニットを組み合わせた測定・刺激提示空間は膨大であり、各ユニットの位置関係を元に仮想測定空間を形成し、各測定点の圧力及び、刺激制御を行う基礎的制御部と、結果を表示し足接地の状況として記録する解析部に大別されるソフトウエアを用いている。LED点灯の位置制御及び圧検出の部分で修正を繰り返し、多くの時間を要する結果となった。より多くのデータを取得し、被験者にとって理解しやすく、検査者においても管理評価しやすいソフトにする改良を継続している。今後は、特許取得と製品化に向けて他の経費に応募し、より実用性の高い装置に仕上げる作業を継続していく。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Geronotologist
巻: vol 52 ページ: 565
理学療法科学
巻: 27 ページ: 635-640