研究課題/領域番号 |
22300200
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
根本 明宜 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20264666)
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研究分担者 |
水落 和也 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (60254182)
高倉 朋和 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (30363831)
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キーワード | 福祉用具・支援機器 / 義肢装具 / リハビリテーション / 早期退院 / 下腿切断 |
研究概要 |
平成22年度に予備計測を行った計測方法に則り、平成23年度は症例集積と症例の計測を行った。また、従来の方法による過去の症例についてのリストアップとデータの整理を行った。平成3年の当院開院以来の下腿切断患者は65才未満が27名、65才以上19名であった。そのうち、今回の対照となるPTBソケットを処方されている患者はそれぞれ22名、14名であった。 症例集積については、平成23年4月に第1例目の症例がエントリーでき、新たな方法により、病院で用意したシリコーンライナーを用いて、ギプスソケットでの義足採型を2回、新たなキットでの義足ソケット作製を2回行った。通常より早く義足歩行訓練ができ、断端のトラブルも大きな問題はなく治療が行えた。1例目については定期的に従来方法および3次元スキャナーを用いた計測を行った。3DCADソフトを用いて、断端末の体積、集計の計測を行った。 今年度は症例集積が1例にとどまり、1例での計測にとどまった。下肢切断について、大腿切断の方が下腿切断よりも患者数が多く、今回の研究のクライテリアに入る患者さんがいなかった。下腿切断では他に1例あったが、合併症があり、研究への組み入れができなかった。 症例数が1例しかないので、少数例での比較検討もできておらず、研究発表にも至っていない。 昨年度、研究分担者の横井が退職し、後任の高倉に研究分担者を交替した。被験春のリクルート、個人錠保護管理責任者として役割をになってもらっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
下腿切断症例が少なく、さらに研究に組み入れる症例が少なかった。附属病院での下腿切断例で義足処方が可能な例はほぼ全て研究分担者の水落、高倉が診察することになっており、今年度は切断例がとにかく少なかった。切断を行う診療科の体制、医療圏の救急医療体制に変更があったわけでは無く、症例が少なかった理由については不明である。 症例数が蓄積できないので、少数での報告もできず、研究発表には至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
研究に組み入れられる症例が無い状況ではいかんともしがたく、症例収集に注力する以外にない。計測の頻度が確保出来るか一抹の不安ばあるものの、大学病院のもう一つの附属病院、研究協力者の佐鹿がいる附属市民総合医療センターでの症例登録を検討する予定である。倫理委員会に可及的速やかに研究計画の変更届けと附属市民総合医療センターでの被験者のリクルート、計測体制を整えて、症例数の確保を図る。
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