研究課題
本研究では,触知案内図・点字・凸記号を効果的に表示するために必要なそれぞれの触知覚特性を明らかにすることを目的とした.具体的には触知案内図に用いられる面パターンの感覚特性や識別特性,点字-面パターンの間隔と点字の触読性の関係,携帯電話のような家電製品の操作性向上に適う凸記号(凸点に着目)の各寸法を明らかにする.3年目は,触知案内図のドットパターンの点間隔と識別特性の関係について,若年視覚障害者・若年晴眼者を対象とした識別実験を行った.また,点字-ドットパターンの間隔と点字の触読性の関係や凸点の曲率半径及び高さと携帯電話のような家電製品の操作性については,1年目と2年目のデータの総合的な分析や発表及び学術論文執筆を行った.最後に,3年間の成果をまとめると,まず,点字-面パターンの間隔と点字の触読性については,点字プリンタで出力する際に空けるべき点字と面パターンの間隔が明らかになった.なお,現在,得られた結果を学術論文にまとめている段階である.次に,触知案内図に関して,触知案内図で用いられる面パターンに関する識別特性を調べ,識別可能な面パターンの組み合わせが明らかにした.なお,その結果を学術雑誌に投稿し,掲載決定通知をもらうことができた.凸記号に関しては,携帯電話の5番のボタン上に付す凸点に関して,操作性の良い適切な凸点の高さ,曲率が明らかになり,複数の学術雑誌で既に成果を報告済である.今後は,触知案内図・点字・凸記号の触知覚特性に関する研究成果の普及に努める予定である.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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