研究概要 |
本年度は、健常ボランティアのデータ収集健常ボランティアを対象となる関節あたり15例を目標に収集を行ってきた。対象となる関節は手指関節、手関節、肘関節、肩関節、頚椎、胸椎、腰椎、膝関節、足関節であるが、その結果各関節に関して現時点でそれぞれ4,8,10,6,8,9,10,2症例のデータ収集が行われている。 コンピュータソフトを使いこなす人材の育成我々の施設で開発されたコンピュータソフトを中心とした解析には、そのソフトの操作に熟達すること、関節の多肢位でのMRI撮影を可能とするための関節保持デバイスの作成、それを用いた多肢位での撮影が必要であるが、この一連のシステムを行うことのできる人材を育成する必要がある。現在研究生や大学院生を中心とした9名がこれらを行なえるように育成することができた。関節保持デバイスでは体格の異なる対象者であらゆる至適な関節角度にも対応できるものが必要とされ、その作成に試行錯誤を重ねながら最終的にそれらのデバイスを対象関節で作成することが出来た。 コンピュータソフトを使用した一部関節の生体内3次元動態解析開始 まず対象となる関節ごとに最適となるMRI撮影条件や最適コイルが全く異なるために、これに対して検討を重ねた。その結果撮影が可能であったそれぞれの関節に対してコンピュータ解析をはじめている。解析は未だ数例しか行えていないので、次年度にそれを継続すべきと考えている。
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