研究課題/領域番号 |
22300206
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三木 ひろみ 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (60292538)
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研究分担者 |
長谷川 悦示 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80272227)
岡出 美則 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60169125)
宮崎 明世 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (10517197)
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キーワード | 社会人基礎力 / キャリア教育 / 学士力 / 教師教育 |
研究概要 |
平成22年度は、社会人基礎力等のワークアビリティと関連する概念や、体育学部生の専門教育の授業、実習を調査することによって、体育学部生のワークアビリティすなわち社会に貢献する人材としての力を把握するための枠組みや尺度を検討することを目的とした。平成22年4月~6月、平成22年12月~平成23年2月には、自分の社会人基礎力を把握する・測る・伸ばすことを目的として、社会人基礎力についての知識を与え、専門的な知識・経験との関連を意識させ、自己評価するための演習を実施した。前期の実践では、社会人基礎力という概念を理解することで、社会に求められている力に照らして自分の能力を捉えることや、経験を通して社会に求められている力を習得していることを理解させることができた。後期の実践では、これまで多くの受講生を対象として誰でも実施できるようにするために作成したワークシートを少人数の授業で実施し、専門教育を通じて社会人基礎力やコミュニケーション能力を育成していくことについての理解を深めることができた。これらの実践の結果、ワークシートを用いたグループワークは授業の規模に関わらず効果的であるが、教員やファシリテーターによる発問やパラフレーズがなければ、表面的な理解に留まり、理解を深めたり日常生活での実践につなげることが難しいことが分かった。平成22年11月~平成23年3月の間に、体育教師養成プログラムで高い評価を受けているオハイオ州立大学で養成課程に関わる大学教員及びオハイオ州の小中学校で教育実習生の指導に携わっている現職教員に、養成課程のプログラム重視している能力についてインタビューした。その結果、基本的なマナーや人に対する態度などの社会性を重視して評価して教育実習生のスクリーニングを行っていること、養成課程においてもグループワークやチームビルディングを活用して適応力や社会性を育成していることが分かった。平成23年3月には、社会人として働く力を評価するために開発中のテスト、基礎力セルフチェック、リテラシー、コンピテンシーテストについて検討した。改善して体育学部生のワークアビリティ評価のために活用可能と考えられた。
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