研究課題/領域番号 |
22300211
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
柳 敏晴 名桜大学, 健康科学部, 教授 (30239800)
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研究分担者 |
西田 順一 群馬大学, 教育学部, 准教授 (20389373)
橋本 公雄 九州大学, 健康科学センター, 教授 (90106047)
中島 俊介 北九州大学, 基盤教育センター, 教授 (80183507)
堤 俊彦 福山大学, 人間文化学部, 教授 (20259500)
藤永 博 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (20238596)
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キーワード | 野外教育 / コミュニケーションスキル / プログラム開発 / 因果モデル構築 / 効果測定尺度 / 体験学習 / 非社会的行動 / なしつつ学ぶ |
研究概要 |
本研究は、平成18年度科学研究費補助金基盤研究(C)(企画調査)(課題番号:18630011)および平成19~21年度科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)(課題番号:19300212)「野外教育の体験活動によるコミュニケーションスキル獲得と日常生活への汎化の検討」の2つの研究成果に基づき企画した。青少年の非社会的行動の増加を予防することを意図し、コミュニケーションスキル獲得に焦点をあてた効果性の高い野外教育プログラムの開発を目的とした。同時に、野外教育プログラムにおける複数の関連要因から効果の媒介変数を特定し、因果モデル構築も目的とした。 本研究では、野外教育によるコミュニケーションスキル獲得を解明するため、「野外教育でのコミュニケーションスキル獲得を解明するための効果測定尺度の開発」と「プログラム開発および因果モデルの解明」を進めている。 平成23年度の具体的研究計画は、前年度に収集された項目を用いて尺度を作成し、その信頼性と妥当性を検証することである。そこで、今年度は効果測定尺度の作成を目指し、コミュニケーションスキルについての専門家による学習会を持った。この学習会による情報の共有と基本理解は、今後の研究の展開に適切であったと考えられる。プログラム開発とモデル構築についても、各研究者のレベルで進められている。 7月には、海外でIOERC(International Outdoor Education Research Conference)において、研究成果の一部を発表することができた。また国内でも、日本教育心理学会第53回総会において、自主企画シンポジウム「野外教育によるコミュニケーションスキル獲得の新展開」を開催、研究成果を発表し、議論を深めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成23年度は、前年度の研究成果を踏まえ、プログラムの修正・改善を加え再度プログラムの実施・評価を行い、さらに因果モデルの作成を行う予定であるが、因果モデル作成が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度であるので、「野外教育によるコミュニケーションスキルの獲得-プログラム開発と因果モデルの構築-」をまとめる。 1.前年度の測定尺度の成果を踏まえ、コミュニケーションスキル獲得を意図したプログラムに尺度を使用し、再度、妥当性を検討する。 2.前年度の介入研究から導かれた、プログラムの修正・改善点を応用し、効果性が向上するするプログラムを策定し、実施する。その上で、因果モデルを構築する。 3.北米・中米の野外教育関連学会において、これまでの研究成果を発表するため、2名を派遣する 4.研究の進捗状況の確認及び情報交換のため、全体会議を2回開催(研究の進捗状況報告会、研究成果報告会)する。 5.研究成果を統合し、最終的な研究報告書を作成する。
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