筋代謝受容器反射や動脈圧受容器反射はともに運動時の循環調節に関与し、両反射がともに働く場合には相互作用を持つことが示唆されている。これら二つの末梢反射の相互作用に関して、筋代謝受容器への刺激強度の影響、異なる筋群での反応性の違いや、このような循環調節がトレーニングで変化するかを検討した。得られた結果は、 1)筋代謝受容器反射による心臓副交感神経活動および動脈圧受容器反射感受性(BRS)の増加には刺激閾値が存在し、 2)前腕筋群と下腿三頭筋において、上記反応が異なり、 3)バドミントントレーニングによって、利き腕における筋代謝受容器反射の機能に変化は起こらないこと、が示唆された。
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