研究課題/領域番号 |
22300218
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
西薗 秀嗣 鹿屋体育大学, スポーツトレーニング教育研究センター, 教授 (10125338)
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研究分担者 |
福永 哲夫 鹿屋体育大学, 学長 (40065222)
藤田 英二 鹿屋体育大学, スポーツトレーニング教育研究センター, 講師 (50506300)
高井 洋平 鹿屋体育大学, スポーツトレーニング教育研究センター, 助教 (20574205)
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キーワード | 運動強度 / 発育期 / 体格 / 体力 / 筋力 / 筋厚 / 骨 / 身長成長速度 |
研究概要 |
運動不足は筋量の減少から筋機能の低下を引き起こすが、生活遂行のための運動から激しい運動までどの程度の運動がどのような効果を生むかについて十分なエビデンスが不足している。平成22年度は発育期の体格・体力計測及び生活運動強度の筋電図評価、トレーニング強度評価を行う。テーマは「青少年の体格・体力実態調査と表面筋電図による筋活動水準の定量的評価」であった。対象は10~18歳の青少年(男女合わせて)約300名であった。測定・調査項目は生活習慣(食事・睡眠・心理等)、形態計測(身長・体重・皮脂肪厚・四肢長等)、運動・スポーツ状況は聞き取り調査とした。体力測定は大腿四頭筋・上腕二頭筋の等尺性収縮筋力測定、握力とし、柔軟性等も測定した。運動能力測定として、腕立て伏せ、スクワット、シャトルラン、50m走等とし、表面筋電図測定は大腿四頭筋、ハムストリングス、下腿三頭筋等の最大努力、筋力発揮時および歩行時筋活動等で実施した。測定期間は平成22年度7月~8月の夏期休業を利用して実施し、測定場所として基本的に各研究協力校所有の室内競技場で行った。 具体的には以下の観点を中心にまとめた。(1)骨の発育と運動実施の効果、(2)筋機能に関する運動の効果発育期に関しては、筋活動水準の評価に加えて骨の長軸方向への発育を現す身長の発育速度から至適運動を検討し、障害防止の観点を含めた研究を行う。 概要として、10-12歳群、13-15歳群、16-18歳群の3群における各測定項目結果の年代差、性差、運動習慣の有無・頻度による差について比較検討した。結果は運動習慣の有無・頻度による差によって体力特に筋力等に差異が認められたが、今後、データ数をさらに増やしながら得られた分析結果より、年齢・性別・運動習慣の有無に応じた適正トレーニングプログラムを考案する。
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