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2011 年度 実績報告書

スポーツ流体力学における新たな計測・解析方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22300219
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

仰木 裕嗣  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 准教授 (90317313)

研究分担者 太田 憲  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 特任准教授 (10281635)
瀬尾 和哉  山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (60292405)
キーワードスポーツ流体力学 / 慣性センサ / フライングディスク / 円盤投 / 野球
研究概要

本研究では,スポーツにおいて飛翔する競技者や,ボールなどの飛翔体そのものに慣性センサを装着または内蔵し,センサから得られる信号から飛翔中にヒトやモノに作用した流体力を推定することを目的とする.研究対象としては,ヒトの飛翔として,スキージャンプをとりあげ,モノの飛翔についてはフライングディスク,円盤投における円盤,および野球ボールを研究対象としている.H23年度においては,フライングディスク,および円盤投における飛翔期の運動計測,およびこれら飛翔体の空力特性を明らかにするために,実物大モデルを用いた風洞実験を山形大学において行った.
フライングディスクにおける飛翔期の運動計測は,光学式モーションキャプチャーシステムViconを用いた実験によって精密な位置計測を行った.H22年度に山形大学において行ったフライングディスクの風洞実験は,ディスクの大きさと質量により,安定した回転が得られなかったために失敗裏に終わったため,計測装置を改善した実験を行い,良好な結果を得た.この風洞実験結果によって明らかになった空力データを実際の飛翔期におけるフライングディスクの軌道,姿勢変化から,作用した流体力の推定を試みた.円盤投については,H22年度に開発した無線慣性センサ内蔵の円盤を用いた飛翔実験を,中京大学において行った.国内トップレベルの女子選手による投擲によって,その回転数や飛翔中に得られる運動学変量を確認し,回転角速度計測レンジの向上を目指した仕様の改良を行った.円盤投においてはカタパルト式の発射装置の開発を行い,発射実験を行った.カタパルト式発射装置は,より安全で安定した飛行を得るために,H24年度に改良することにした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

長大な空間を移動するスポーツにおける飛翔体の移動および姿勢変化を精密に捉えるために,H22年度よりドップラーレーザーによる計測を計画していたが,開発元の企業との提携が折り合わず,光学式モーションキャプチャーによる計測に変更する事を余儀なくされたため,計測範囲が狭くならざるを得ず,計画に遅れが生じた.

今後の研究の推進方策

本研究の最終年度であるH24年度においては,空力データをすでに得ているフライングディスク,円盤投において実空間における飛翔計測データによって運動学変量を計測する事で,ディスク・円盤に作用する流体力の推定と飛翔中に起こる姿勢変化の関係を明らかにしていく.また,これまでの研究成果をまとめたうえで,論文誌への投稿,国際会議での発表を計画している.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 円盤投げ用円盤の空力特性と最適投げ出し条件2011

    • 著者名/発表者名
      瀬尾和哉, 下山幸治, 太田憲, 仰木裕嗣
    • 学会等名
      スポーツ・アンド・ヒューマンダイナミクス2011
    • 発表場所
      京都大学,京都府
    • 年月日
      2011-11-02
  • [学会発表] 二重振子モデルによるゴルフスイングの数理解析2011

    • 著者名/発表者名
      太田憲, 仰木裕嗣, 澁谷和宏
    • 学会等名
      スポーツ・アンド・ヒューマンダイナミクス2011
    • 発表場所
      京都大学,京都府
    • 年月日
      2011-10-30
  • [学会発表] 円盤投げ用の投げ出し条件の最適化2011

    • 著者名/発表者名
      瀬尾和哉, 下山幸治, 太田憲, 仰木裕嗣
    • 学会等名
      日本流体力学会年次大会
    • 発表場所
      首都大学東京,東京都
    • 年月日
      2011-09-08

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公開日: 2013-06-26  

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