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2011 年度 実績報告書

大腿屈筋の機能分担と肉離れ発症メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22300225
研究機関早稲田大学

研究代表者

福林 徹  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70114626)

研究分担者 柳澤 修  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (50371159)
永野 康治  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (00548282)
キーワードバイオメカニクス / スポーツ生理学 / スポーツ障害 / 肉離れ / 大腿屈筋 / MRI
研究概要

目的:ハムストリングス肉離れ受傷メカニズムに関与する動作的要因として,スプリント動作の加速局面で多くみられる体幹前傾角度増加がハムストリングスの伸張ストレス増大に関与すると考えられているが,その科学的データは示されていない.そこで本研究では,スプリント走の加速局面およびトップスピード局面におけるハムストリングス構成筋の筋キネマティクスおよび筋活動動態を明らかにし,ハムストリングスに加わる負荷を推定した.
測定方法:本研究は男子陸上短距離選手15名を対象とし,屋内陸上競技走路で実施した.対象者は反射マーカー,および筋電図電極を貼付し,以下の2試技を施行した.(1)加速局面の測定:測定凶間中央15m手前よりスターティングブロックを用いたクラウチングスタートからスタートダッシュを行わせた.(2)トップスビード局面の測定:測定区間中央60m手前よりスプリントを行わせた.(1),(2)の条件で8台の3次元光学式位置測定装置を用いて,サンプリング周波数200Hzで対象者が測定区間(約6m)の走路上を走行する際の疾走動作を計測した.頭作の計測と同時に,ワイヤレス表面筋電計を用い,大腿二頭筋長頭,半腱様筋,半膜様筋よりサンプリング周波数2000Hzにて表面筋電位を測定した.
分析結果:筋骨格モデリングソフトを用いて,ハムストリングス各筋(大腿二頭筋長頭.半腱様筋,半膜様筋)の筋長および筋-腱張力の推定した.その結果加速局面で体幹の前傾は見られるものの,加速局面とトップスピード局面では筋キネマテックスでは有意差がなかった.なお大腿二頭筋では着地前に筋力がピークになり.半腱様筋,半膜様筋とは異なる挙動を示した.ハムストリングスの筋活動動態の分析に関して,筋活動量およびビークタイミングの分析に加え,Wavelet解析による筋活動の周波数分析を現在推進中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ハムストリングスの筋活動動態の分析に関して,筋活動量およびピークタイミングの分析に加え,Wavelet解析による筋活動の周波数分析も終了する予定であったが,Wavelet解析の手法に問題が生じ,現在本手法を再検討中である.

今後の研究の推進方策

第3年次の硫究はそのまま遂行する予定であり,Wavelet解析の結果も後1~2ヶ月後には出せる予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Hamstring functions during hip-extension exercise assessed with electromyography and MRI2011

    • 著者名/発表者名
      Ono T, Higashihara A, Fukubayashi T
    • 雑誌名

      Research in Sports Medicine

      巻: 19 ページ: 42-52

    • DOI

      10.1080/15438627.2011.535769

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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