研究課題/領域番号 |
22300247
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
近藤 加代子 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (70221984)
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研究分担者 |
岡田 知子 西日本工業大学, デザイン学部, 教授 (30258503)
林 徹夫 九州大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (40150502)
包清 博之 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 教授 (60161171)
井上 朝雄 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 助教 (70380714)
篠崎 真美 九州大学, 東アジア環境研究機構, 特任准教授 (80420595)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / 中国 / 低炭素 / ライフスタイル / 住宅 / 緑地 / 居場所 |
研究概要 |
本研究は、二酸化炭素排出量の増加が著しい中国の低炭素的発展のために、近代機器への依存度が少ないライフスタイル(住宅・緑化・消費・地域関係)の諸類型について、調査を実施し分析を行った。本年度は最終年であり、東北部の大連市、中央部の山東省済南市、西南部の重慶市および南京市の都市および農村における訪問調査の結果と分析に基づき、低炭素ライフスタイルの類型仮説を形成するとともに、各地域の都市部と農村部で大規模なアンケート調査を実施し、ライフタイル要因の低炭素効果について検証した。 地域の気候風土によって冷暖房や住宅様式、ライフスタイルなどに違いが見られた。一方で住宅の改築・冷暖房機器の普及等には地域性と画一性が見られ、地域の気候によってエネルギー消費に及ぼす影響が違う。電気料金または石炭使用量に有意に関係がある主な生活要素は以下である。①ベランダの改築と出窓などの開口部の形状(日射の遮蔽および通風性に関係する)②網戸や格子窓の使用有無(南京・重慶など:通風性に関係する)③戸建ての場合は中庭の緑化(山東省農村)④自然通風か冷房かの選好⑤リビング滞在か個室滞在かの室内居住場所の選好⑥緑地で過ごすことが好きかどうか滞在場所の選好(大連を除く)⑦トランプ・麻雀、雑談が好きかどうかという社会的交際選好⑧カンかボイラーかの選好およびカンの数(大連・山東省:自然エネルギー利用) エネルギー節約行動だけでなく、エネルギー消費行動に影響する生活行動としてライフスタイルを広く捉えるなら、低炭素ライフスタイルは多様であり、生活的、社会的、都市的あるいは住宅的なアプローチで低炭素に関する政策的な帰結を生み出せる余地は大きいと考えられる。 研究成果については、中国の研究者を招待して、国際シンポジウムを開催して発表するとともに、各関連学会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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