研究課題/領域番号 |
22300255
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
欅田 尚樹 国立保健医療科学院, 生活環境研究部, 部長 (90178020)
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研究分担者 |
TIN・TIN Win・Shwe 独立行政法人国立環境研究所, 環境健康研究センター, 特任研究員 (00391128)
牛山 明 国立保健医療科学院, 生活環境研究部, 上席主任研究官 (60291118)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 電磁界 / 中間周波 / IHクッキング / マウス / 生体影響 / 突然変異 / 中枢神経系 / 免疫系 |
研究概要 |
IH調理器の利用においては、年齢層の幅広い人の利用、中でも妊娠女性が機器と面した場所での利用などが有り心配されている。WHOの環境保健クライテリアにおいても、研究の推進がうたわれている。申請者らは、低濃度化学物質をマウスに曝露した際の神経・免疫・内分泌ネットワークへの影響評価を幅広く進めてきた経験を生かし、IH調理器に相当する中間周波電磁界の曝露装置を作成し、生体影響評価について系統的に実施した。 本年度研究においては、IH調理器に使用される周波数20kHz前後の磁界の曝露を行った。全身曝露装置にはMerritt type coilを使用し1辺約30cm四方の空間において均一な磁界曝露ができる環境を設けた曝露装置を初年度に準備した。ICNIPR 国際非電離放射線防護委員会によるガイドライン値の数十倍から百倍のレベルである1~4mTまでの曝露が可能である。磁界発生においては、同時に発熱などが想定されたので、工学系の専門家の設計のもとでこれらをコントロールし交絡要因を排除し曝露した。 昨年度までに引き続き、妊娠C57BLマウスを用いて21kHz, 3.8mT磁界を1日1時間、妊娠7日目から10日間にわたって、さらに仔マウスの一部にも離乳後の4週齢から7週齢までの全身曝露実験を実施した。アッセイは胎児期曝露のみの3週齢時、および離乳後の曝露を含む7週齢時に行った。中枢神経系への影響評価として、海馬における記憶に関連する遺伝子群であるNMDA受容体などのいくつかのmRNAの発現が、3週齢時ではほとんど変化を認めなかったが、7週齢時においてはコントロール群に比し曝露群で有意に増加した。また最終曝露翌日解剖し1日のリカバリー期間をおくとコントロールレベルに復した。 磁界曝露が、何らかの中枢神経系へのリバーシブルな刺激作用を有する可能性が示唆されたが、今後詳細な検討が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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