研究課題/領域番号 |
22300260
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高橋 宏 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70236313)
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研究分担者 |
柳川 徹 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10312852)
宇都宮 洋才 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60264876)
正田 純一 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90241827)
岡本 嘉一 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90420083)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 肥満 / 脂肪性肝疾患 / 自然免疫 / 転写因子 / 酸化ストレス |
研究概要 |
非アルコール性脂肪性肝炎(Nonalcoholic steatohepatitis:NASH)は進行性であり,脂肪肝から肝硬変にまで進行する致死的疾患群である.本邦においてもメタボリック症候群の増加に伴いNASH予防の重要性が認識されている.一方,転写因子のNF-E2 related factor 2(Nrf2)は,抗酸化ストレス防御機構の発動や自然免疫系の活性化を制御する司令塔的因子である.近年,ブロッコリーに含まれるスルフォラファンは,Nrf2活性化を介した強力な抗酸化作用が推測され,予防医学の立場より注目されている.野生マウスと本学で作製されたNrf2を遺伝的に欠損するNrf2ノックアウトマウス,侵害刺激に対して安定性を示すKeap1ノックアウトマウスに対して動脈硬化+高脂肪食による脂肪性肝炎モデルを作製した.酸化ストレスに対する抗酸化防御系の発動の観点より検討した.解析の結果より,抗酸化ストレス応答が脆弱化したNrf2ノックアウトマウスでは早期に脂肪性肝炎を発症した.また,脂肪酸代謝に関連して,脂肪酸の取り込み,合成,VLDLとしての排泄の各ポイントにおいて,Nrf2ノックアウトマウスでは異常が発見され,脂肪酸組成にも変容を来していた.これらの脂肪酸代謝の異常は肝における中性脂肪の蓄積を促進するものと考えられた.以上の解析結果より,Nrf2の賦活化は抗酸化ストレス応答のみならず,肝細胞における脂肪酸代謝を調節し,脂肪性肝炎の発症と進展を防御すると推測された.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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