研究課題/領域番号 |
22300266
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 誠 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (60322856)
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研究分担者 |
大塚 雄作 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (00160549)
荻原 彰 三重大学, 教育学部, 教授 (70378280)
古屋 光一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10374753)
人見 久城 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10218729)
細川 和仁 秋田大学, 教育推進総合センター, 准教授 (30335335)
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キーワード | コンピテンス / 科学教育 / 能力 / 評価 / 人材育成 |
研究概要 |
本年度は4年間の研究期間の一年目に当たり、これからの日本の科学教育に求められるコンピテンスについて、過去の学習指導要領や教科書、テスト、及び科学技術系企業の研究者や人事考課を分析し、どのような能力育成のためにそれらが設定されているのか、そのキーワードの集積を行った。 まずコンピテンス抽出に関する基礎研究として、文献調査と企業・教育機関への聞き取り調査を研究代表者ならびに分担者で行った。時期は前後するが、大塚は国内のコンピテンシーに関する内容の整理を、古屋はアメリカ・バッファローの評価規準について、荻原はサイエンスリテラシーに着目して実践している長野県の高等学校を、人見と鈴木は日産自動車のテクニカルセンター人材開発部を、細川は学習場面での能力育成について、鈴木は東京医科大学においてアメリカのコンピテンス基盤医学教育についてそれぞれ調査を行った。特に日産自動車では、外部には出さない人材育成の評価の観点や人事考課の実際について解説があり、貴重なデータを得ることができた。また東京医科大学の調査では、アメリカではすでにアウトカムベイスドの医学教育が展開されつつあることがわかり、来年度以降の海外調査について重要な助言を得ることができた。 第1回研究会は国立教育政策研究所においてH22.11に行われ、当センター連携研究者猿田とともに、調査の報告(日産自動車は除く)と今後の方針の確認を行った。第2回研究回は、これらの成果H23.3.30に北大東京オフィスにて、科学教育におけるコンピテンスについて、第一次の抽出作業を行う予定であったが、東北関東大震災による影響で中止となり、次年度に持ち越された。
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