研究課題/領域番号 |
22300278
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
三橋 功一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40166062)
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研究分担者 |
山崎 正吉 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (80107242)
佐藤 昌彦 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00281858)
佐々木 貴子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60322864)
梅澤 実 帝京科学大学, こども学部, 教授 (60314887)
浦野 弘 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50185089)
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キーワード | 授業記録 / 授業過程 / 読解 / 可視化 / 改訂 / 分節 / 教師 / 授業構造 |
研究概要 |
授業研究は,授業記録を定式化された手続きにより対象化することからはじまり,授業記録の読みは授業研究の重要な要素である. 1.教師と教師をめざす学生の授業記録の読みについて調査し、次の知見を得た。 ・教師をめざす学生の授業記録の読みは、「教科書,子ども,主発問、ねらい,マーキング(印付け)等」の授業の目標を実現する具体的内容,観察可能な顕在的・個別的知識による教材研究活動的読みである。 ・教師の授業記録の読みは、「授業構造,学習目標,分節,教材・教具 等」を手がかりとし、実践経験を通して獲得・蓄積した「授業構造、分節」は重要な手がかりとして読んでいる。 2.授業記録読解(「授業過程可視化・改訂」)手続き 前記の知見に基づき、教師をめざす学生に、「教材研究的活動」と「授業構造、分節等」の読みの手続きを提案し、授業記録読解(「授業過程可視化・改訂」)と併せて授業の特徴抽出(授業研究)を試行し、提案手続きに一定の効果があることが分かった。 3.授業記録読解手続きの授業研究への適用と成果・知見の適用・実用化、公表等 前記の知見に基づく授業観察、授業記録等に基づく授業研究(授業方略・学習活動等の特徴検討)について、教員免許更新講習、教員免許認定講習および「地域連携教育フォーラム」等の教員研修企画・実施し研究を公表・評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
教師と教師をめざす学生の授業記録の読みについて調査し、次の知見を得た。 ・授業記録の読みについて、教師は「授業構造、分節」、学生は、「教科書,子ども,主発問等」教材研究活動的読みという特徴という知見が得られた(当初の予想・仮説に近いものと検証)。
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今後の研究の推進方策 |
(1)授業記録読解(「授業過程可視化・改訂」)手続きは、当初の予想・仮説に近いものであることが分かったが、教員養成学生・新任教師に適用するための汎用化等の検討が必要である (2)教師・学生の授業記録の読みについて、教育実践経験による特徴についての検討が必要である。
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