研究課題
ALK阻害剤治療中に再発した肺がん症例のうち、未治療時と再発後のペア検体を計6ペア入手した。これらについて、治療前と再発後の検体の全エクソン配列解析を行い、後者にのみ新たに生じた二次変異の同定を目指す。既に計3ペアについては全エクソン配列解析が終了し、そのうち1例はEML4-ALK内の二次変異が薬剤耐性原因であることを明らかにした。残り2例については計7種類のmissense変異と計5種類のinsertion/deletion変異を、耐性期細胞にのみ同定した。これら変異のいずれが実際の薬剤耐性に関わるかをインヴィトロの系で解析しているところである。さらにRT-PCR法を用いたEML4-ALK陽性肺がんの診断について解析も行った。その結果既存のEML4-ALKバリアントを検出しただけでなく、新たなバリアントフォームも発見した。またEML4-ALK陽性肺がんの検出にRT-PCR法が有効である事を明らかにした。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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