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2012 年度 実績報告書

人的ネットワークからみた環境保全型産業・地域の成立要因

研究課題

研究課題/領域番号 22310032
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

八巻 一成  独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, グループ長 (80353895)

研究分担者 藤崎 浩幸  弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (30209035)
林 雅秀  独立行政法人森林総合研究所, 東北支所, 主任研究員 (30353816)
金澤 悠介  立教大学, 社会情報教育研究センター, 助教 (60572196)
茅野 恒秀  岩手県立大学, 総合政策学部, 講師 (70583540)
比屋根 哲  岩手大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90218743)
柴崎 茂光  国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (90345190)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード人的ネットワーク / 山村 / 持続的発展 / 社会ネットワーク分析 / 葛巻
研究概要

過疎にあえぐ多くの山村地域では、地域の生き残りをかけてさまざまな努力が行われている。しかし、その取り組みを成功に導くのは容易なことではない。葛巻町は、岩手県東部を南北に連なる北上山地に位置する過疎自治体であり、地域資源を有効に活用しながら山村の持続的発展を進めている地域として全国的に知られている。そこで、葛巻町の地域づくりにおいて、人的ネットワークがどのような役割を果たしているのかについて分析を行った。
本研究では,社会ネットワーク分析を用いて検討を行った。分析に用いたデータは、葛巻町の地域開発の取り組みに関わった関係者を対象に、2011~2011年にかけて調査を行い収集した。そして、得られたデータを用いて社会ネットワーク分析を行い、取り組みに寄与した人的ネットワーク構造の把握を行った。
葛巻町ではこれまで酪農の振興やワインの製造を手掛け、「ミルクとワインのまち」としての地域づくりを進めてきた。また、森林組合による地域森林資源の有効利用、風力発電施設の建設を含む自然エネルギー普及の取り組みなど、地域の資源を活用した地域開発を積極的に進めてきている。このような活発な地域開発は、地域関係者による密接な連携、協力体制によって進められてきたと考えられる。そこで、社会ネットワーク分析によって現在の関係者のネットワークを把握した結果、現町長を中心として第三セクター、森林組合の関係者の間に密なネットワークが存在していることが明らかとなった。また、前町長の任期中のネットワークについても同様に把握したところ、現在と同様に町長を中心とする密なネットワークが見られることが明らかとなった。以上のことから、町長を中心とする中心性の高いネットワークとともに、第三セクターや森林組合との間に強い結束型のネットワークが存在しており、これが葛巻町における地域づくりに大きく貢献していると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 世界自然遺産のマネジメントシステムの改善にむけて2012

    • 著者名/発表者名
      柴崎茂光
    • 雑誌名

      森林技術

      巻: No.641 ページ: 8-12

  • [雑誌論文] 観光と農山漁村の活性化-青森県観光における東日本大震災の影響および被災地域の観光産業への期待を通じて-2012

    • 著者名/発表者名
      藤崎浩幸
    • 雑誌名

      農村計画学会誌

      巻: 31(1) ページ: 33-36

  • [雑誌論文] 農山村集落の活動の展開におけるソーシャル・キャピタルの作用―岩手県西和賀町S集落住民の社会ネットワークと活動の検証―2012

    • 著者名/発表者名
      高橋正也、比屋根哲、林雅秀
    • 雑誌名

      農村計画学会誌

      巻: 31(2) ページ: 174-182

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 農家レストラン経営状況と地域への経済効果に関する事例分析2012

    • 著者名/発表者名
      齋藤朱未、藤崎浩幸、広田純一
    • 雑誌名

      農村計画学会誌

      巻: 31(論文特集号) ページ: 213-218

    • 査読あり
  • [学会発表] 青森県における農産物オーナー制度の実態と展開2012

    • 著者名/発表者名
      藤崎浩幸、中山愛理、齋藤朱未
    • 学会等名
      平成24年度農業農村工学会東北支部第55回研究発表会
    • 発表場所
      秋田ビューホテル(秋田県秋田市)
    • 年月日
      20121025-20121025
  • [学会発表] Does prisoner's dilemma game reflect the realityof commons?: a quantitative analysis of Japanese commons (Iriai) in 19722012

    • 著者名/発表者名
      Kanazawa Y.
    • 学会等名
      Fifth US-Japan Joint Conference on Mathematical Sociology
    • 発表場所
      コロラドコンベンションセンター(アメリカ・デンバー)
    • 年月日
      20120806-20120806
  • [学会発表] Role of social network in rural development: case of Kuzumaki town, Japan2012

    • 著者名/発表者名
      Yamaki K.
    • 学会等名
      XIII World Congress of Rural Sociology
    • 発表場所
      リスボン大学(ポルトガル・リスボン)
    • 年月日
      20120730-20120804
  • [学会発表] 山村の持続的発展と人的ネットワーク:岩手県葛巻町の事例2012

    • 著者名/発表者名
      八巻一成・比屋根哲・藤崎浩幸・柴崎茂光・林雅秀・茅野恒秀・金澤悠介・高橋正也・齋藤朱未・辻竜平
    • 学会等名
      第45回環境社会学会
    • 発表場所
      サンルーラル大潟(秋田県大潟村)
    • 年月日
      20120602-20120603
  • [図書] 「辺境」からはじまる――東京/東北論2012

    • 著者名/発表者名
      茅野恒秀
    • 総ページ数
      356
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2014-07-24  

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